1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07557344
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
別府 慎太郎 大阪大学, 医学部, 教授 (40113500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増山 理 大阪大学, 医学部, 助手 (70273670)
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Keywords | 超音波 / 弗素化合物 / 循環 / 造影剤 / 気泡 |
Research Abstract |
超音波造影剤の開発に当たって,今年度は経静脈投与による造影剤を対象とした.一般に末梢静脈より投与された超音波造影剤は循環中に希釈されるため,左心系で十分な造影効果を得るためには,循環途中で微小気泡の消失を阻止する必要がある.それ故,その基剤となる薬剤としては,難溶性で,微小気泡化させた後の寿命が長いと予想される弗素化合物を用いた.今回の検討では既に医療用に用いられている6フッ化硫黄とドデカフルオロペンタンを用いた.微小気泡化する手段として,既に我々が開発した手法(平成3年度科学研究費補助による)の超音波攪拌法を用いた.これによると,2〜10ミクロンの大きさの微小気泡が多数生成されていることが顕微鏡下の検討で分かった.これを用い,イヌを対象として静脈内投与すると右心系のみならず左心腔までが明瞭に造影され,その持続時間も従来我々が作成してきた超音波攪拌ヒトアルブミンを用いた超音波造影剤よりも著しく長く,臨床的価値が高いと予想された.さらに,本造影剤により心筋にも染影が見られ,心筋潅流状態の評価にも用いうることが示された.なお,作成方法による微小気泡の濃度,粒径分布,さらに本剤による血行動態作用などは現在検討中である.
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