1995 Fiscal Year Annual Research Report
メラニン生成抑制物質のスクリーニング系の確立とそれを利用しての美白剤の開発
Project/Area Number |
07557347
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
富田 靖 秋田大学, 医学部, 教授 (70108512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 卓 秋田大学, 医学部, 助手 (60250875)
新澤 みどり 秋田大学, 医学部, 助手 (00208109)
山田 勝久 (株)テクノーブル, ライフサイエンス研究所, 研究員
佐藤 典子 秋田大学, 医学部, 助手 (60205953)
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Keywords | チロジナーゼ / メラニン / 美白剤 / 色素沈着 |
Research Abstract |
"しみ"に対する治療としては、色素細胞内のメラニン生成を抑制する化学物質を外用する方法が最近行われるようになってきたが、満足すべき外用剤がないのが現実である。そこで本研究において、(1)色素細胞におけるメラニン生成を抑制する物質を容易に見つけ出すスクリーニング系を確立する。(2)(1)により確立されたスクリーニング系をまず利用しつつ、皮膚色素細胞におけるメラニン生成を特異的に阻害する天然物の発見、ないしは合成物の開発を行う。(3)(2)により見い出された物質の中から、皮膚刺激性のないもの、あるいは極めて弱い物質を選び出し、色素沈着症に対する外用剤ないしは化粧品としての実用化を試みる。 今までの研究結果、以下に述べるスクリーニング系がつくれた。96穴マイクロタイタ-プレートに、一定数のマウスB16黒色腫細胞を付着培養する。その培地中に検討物質を加え、短期および長期培養し、の後メラニン量、チロジナーゼ活性、細胞全蛋白量、MTT還元法による色素細胞数の測定をマイクロタイタ-プレートリーダーなどを利用して行う。 現在メラニン生成阻害作用を示す天然物や合成物のスクリーニングに励んでいる。これによって見い出された物質の中から、将来皮膚刺激性のないもの、あるいは極めて弱い物質を選び出し、色素沈着症に対する外用剤ないしは化粧品としての実用化を試みる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y Tomita: "The molecular genetics of albinism and piebaldism" Arch Dermatol. 130. 355-358 (1994)
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[Publications] J Matsunaga,et al.: "Detection of point mutation in human tyrosinase gene by improved allele-specific amplification." Exp Dermatol. 4. 377-381 (1995)
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[Publications] J Matsunaga, et al.: "R278ER and P431L mutations of tyrosinase gene exist in Japanese patients with tyrosinase-negative oculocutaneous albinism." J Dermatol Sci. (印刷中).
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[Publications] 富田 靖: "分子生命学的診断" 日皮会誌. 104. 1582-1586 (1994)
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[Publications] 富田 靖: "眼皮膚白皮症" 皮膚臨床. 36. 1107-1117 (1994)
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[Publications] 富田 靖: "白皮症" 日本小児皮膚科学会雑誌. 13. 59-63 (1994)