1997 Fiscal Year Annual Research Report
培養血管内皮細胞の細胞内レドクス応答を指標とした抗循環器病薬探索法の開発
Project/Area Number |
07557374
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Research Institution | SHOWA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
野瀬 清 昭和大学, 薬学部, 教授 (70012747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 外志張 明治乳業, ヘルスサイエンス研究所, 副所長
山元 俊憲 昭和大学, 薬学部, 教授 (30112741)
真下 順一 昭和大学, 薬学部, 助手 (60054045)
江川 清 昭和大学, 薬学部, 講師 (00095879)
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Keywords | p21遺伝子 / 薬物探索系 / ルシフェラーゼ |
Research Abstract |
本研究では、レドクス制御を受け、癌抑制遺伝子p53の標的でもあるWAF1/p21遺伝子の発現誘導を指標とし、生理活性物質の探索を行うことを目的とした。平成7、8年度でいくつかの探索系を構築し、それぞれの有用性を検討した結果、ヒトWAF1/p21遺伝子の5‘上流-2400塩基(WWP/Luc)および-210塩基(WWP/Pst/Luc)のDNA断片をレポーターとしてのルシフェラーゼ遺伝子に連結したプラスミドをp53欠損細胞(Saos-2)またはp53変異細胞(TMK-1)に導入して安定に保持している細胞株を樹立し、探索系が確立された。WWP/Lucはp53応答エレメントを持ちp53依存的遺伝子発現を探索でき、WWP/Pst/Lucではp53非依存的誘導が探索される。今年度はこれらの探索系を用いて放線菌培養上清約1300種類をスクリーニングし、3種類の活性物質が見い出された。それぞれを精製し、構造の推定を行ったところ、アクチノマイシンD類似体、フレオマイシン、トリコスタチンAと同定された。未知の物質はまだ見い出されていないが、この探索系は生理活性物質の探索に有用であると考えられる。
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[Publications] Shibanuma,M. & Nose,K.: "Forced expression of hic-5 enhamus differentiation phinotypes of RCT-1 cells." Int.J.Biochem,Cell Biol.(印刷中). (1998)
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[Publications] Shibanuma,M. et al.: "Induction of senescence-like phenotypes by the forced expression of hic-5" Mol.Cell.Biol.17. 1224-1235 (1997)
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[Publications] Arata,S.et al.: "Inhibition of colony formation of NIH3T3 cells by HSP27" J.Cell.Physiol.170. 19-26 (1997)
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[Publications] Mashimo,J.,et al.: "Decrease in the expression of a novel TGFB1-inducible TSC-36 gene" Caucer Lett.113. 213-219 (1997)
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[Publications] Ohba,M. & Nose,K.: "Functional activation of the egr-1 gene by hydrogen peroxide" Biochem.J.316. 381-383 (1996)