1995 Fiscal Year Annual Research Report
大学前期課程におけるコンピュータ化学教育システムの開発と試行
Project/Area Number |
07558008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小川 桂一郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (50114426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 泰朗 東京大学, 教養学部, 助手 (10262099)
今村 保忠 東京大学, 教養学部, 助手 (40201339)
菊地 一雄 東京大学, 教養学部, 助教授 (60012423)
錦織 紳一 東京大学, 教養学部, 助教授 (70134400)
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Keywords | コンピュータ / 化学教育 / 大学前期課程 / コンピュータ化学 |
Research Abstract |
いまやコンピュータは化学者にとっては,ビーカーやフラスコといった実験器具と同様に,日々の研究に欠くことのできない道具となっている.コンピュータによってはじめて原子・分子の3次元構造が自在に視覚化され,原子・分子の動きや反応の様子を解析することができる.この方法は,化学において基本的に重要な方法であり,また,化学に対して従来とは異なる新しいイメージを学生に与えることができるので,大学の化学教育において,なるべくはやい段階で導入することが望ましく,とくに大学前期課程においてその必要性が高い.今年度は,教育用計算化学システムとして,以下のようなシステムを構築した.学生用端末としてパーソナルコンピュータ10台(Windows3.1),大規模計算用のサーバとして富士通S4/20(東京大学教育用計算センター駒場支所)4台を学内LANによって接続した.ソフトウェアとしてソニーテクトロニクス社製の分子モデリングシステムCACheを搭載した.このシステムでは,分子モデリングおよび結果の表示はパーソナルコンピュータで行い,分子力学および分子軌道計算は計算サーバに行わせる.このシステムを使って,東京大学全学自由研究ゼミナールの一つとして、前期課程理科生10名(1,2年生各5名)を対象に「コンピュータ化学入門」の講義を試験的に開講した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] J. Harada: "Cis-‘Stiff Stilbenes'" Acta. Crystallogr. Sect. C. 51. 2125-2127 (1995)
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[Publications] J. Harada: "The Central C-C Bond Length in the Bi(anthracene-9,10-dimethylene)" Chem. Lett.751-752 (1995)
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[Publications] H. Suzuki: "Synthesis and structure of Extremely hindered and Stable Disilenes" Organometallics. 14. 1016-1022 (1995)
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[Publications] J. Harada: "The Central Bond Length in 1,2-Diphenylethanes" J. Am. Chem. Soc.117. 4476-4478 (1995)
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[Publications] K. Ogawa: "Unusually Short Ethylene Bond of (E)-Stilbenes" Acta. Crystallogr. Sect. B. 51. 240-248 (1995)
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[Publications] S. Aoyagi: "1,12-Digermacyclodocosanes" J. Chem. Soc., Perkin trans. 2. 355-358 (1995)