1996 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークを用いてグループ学習におけるネゴシェーションを支援するシステム
Project/Area Number |
07558022
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Research Institution | Science University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 絋二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 智 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (90219238)
伊丹 誠 東京理科大学, 基礎工学部, 講師 (70212983)
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Keywords | グループ学習 / ネゴシェーション / 学習支援システム / オブジェクト指向 / 分散処理 / ネットワーク / JAVA / 3次元操作環境 |
Research Abstract |
本年度は昨年度試作した分散・並列オブジェクトシステムをもとに以下のような点について研究開発を行った。 1.オブジェクトシステムの改良および強化。具体的には通信機能の強化および、オブジェクト作成を容易にするためのベーシックインターフェースの充実を図った。また、最近注目を浴びているJAVAを意識したインターフェースを作成し、容易にJAVAなどの環境とも統合できるようにした。 2.基本的な汎用オブジェクトの作成を行った。たとえば、ユーザインターフェースを行うためのGUIオブジェクトや、3次元の表示を行う3Dオブジェクトやコンピュータ間やクラス間で通信を行うための通信オブジェクトなどを多数作成した。 3.以上のシステムと部品を用いて学習者がネットワーク上で協調作業を行う環境のプロトタイプを作成した。この環境では学習者の作業領域と共同作業領域が提供され、学習者はこれらを用いてネゴシエーションを行い問題の解決を共同して図ることによって問題に対する理解を深めていく。本研究ではJAVAも併用して用い、ネゴシエーションの経過をリンクとして保存し学習者が後に容易に参照できるような枠組みも提供した。これによってインターネットなどのより多くの情報へのアクセスも可能になり、学習者にとって強力な情報獲得のツールが提供されることになる。 4.学習者の理解を支援するための3次元マウスカ-ソルを用いた電磁場の表示・操作システムを構築した。 本年度は以上のような検討を行い、現在その有効性を検証中である。現時点では、システム全体がまだ統合されていないので、今後問題点を検討しシステムの統合を図っていく予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 伊藤絋二 他: "学習支援環境CAFEKSの開発" 電子情報通信学会技術報告. ET96-7. 47-54 (1996)
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[Publications] Itoh K.et al: "An Object-Oriented Architecture for Evolutional Development of Interactive Learning Environment with Monitoring and Gnidance" ITS'96 Workshop on Architectures and Methods for Designing Cost-Effective and Reusable ITS's. (1996)
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[Publications] 伊藤絋二 他: "学習支援環境における問題型と問題解決支援方略について" 1996年度人工知能学会全国大会(第10回)論文集. 533-536 (1996)
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[Publications] 劉〓 他: "日本語学習支援システムにおける誤り文の解析について" 教育システム情報学会第21回全国大会講演論文集. 39-42 (1996)
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[Publications] 松下淳二 他: "学習支援システムにおけるモニタリング-学習者が作った問題解決過程を推定する-" 教育システム情報学会第21回全国大会講演論文集. 301-304 (1996)
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[Publications] 五十嵐 晃他: "グループ学習におけるメンバー間コミュニケーション環境の構築" 電子情報通信学会1997年総合全国大会論文集. (予定). (1997)