1997 Fiscal Year Annual Research Report
書換え計算の可視化に基づくプログラミング環境の実現
Project/Area Number |
07558037
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
稲垣 康善 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10023079)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河口 信夫 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (10273286)
結縁 祥治 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70230612)
酒井 正彦 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (50215597)
坂部 俊樹 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60111829)
|
Keywords | 可視化 / 書換え計算モデル / プロセス代数 / 視覚的支援 / プログラミング環境 / 関数型言語 / 計算モデル / 代数的プログラミング |
Research Abstract |
本年度は、本研究の最終年度にあたり、書換え計算の可視化と並列計算の解析手法に関する研究の統合を行ない、書換え計算プログラミングのための視覚的支援環境を構築し、、さらにそのプログラム検証技術、可視化技術、インタフェースについて高度化を行なった。以下に具体的な研究を示す。 1.書換え型並行計算の可視化インタフェースの構築と視覚的検証技法の確立 プロセスの並行通信計算を視覚的にグラフとして表示し、自在に編集できるプログラミング支援環境を構築した。また、グラフ上で、テスト等価性に基づきプロセスの等価性を判定する手法について研究を行なった。プロセスの仕様と実現を2つのグラフとして同時に表示し、そのデバッグが可能である。デバッグの機能として、診断テストに基づき相違点を受理グラフ上で示し、実現におけるデバッグが必要な箇所を指摘することができる。 2.書換え計算そのものを操作できるメタ言語の提案 動的項書換え計算モデル(DTRC)の提案により、プログラム変換や検証のアルゴリズムの形式的記述が可能になった。具体的には、、2つの項書換え系(TRS)の等価性を判定する また、項の集合を対象とした書換え型計算モデルである項集合書換え系(TSRS)を提案した。この計算モデルは完備化アルゴリズムの拡張に有効である。 これらの研究は、様々な研究集会で発表され、意見交換を行なった。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 結縁祥治: "正則な実時間通信プロセスに対するテスト擬順序の記号的特性化" 電子情報通信学会論文誌. J80-D-I. 474-485 (1997)
-
[Publications] 粕谷英人: "項集合書換え系とその合流性" 電子情報通信学会論文誌. J80-D-I. 325-334 (1997)
-
[Publications] Su Feng: "Confluence Property of Simple Frames in Dynamic Term Rewriting Calculus" IEICE Transaction on Information and Systems. E80-D. 625-645 (1997)
-
[Publications] Masahiko Sakai: "Left-Incompatible Term Rewriting Systems and Functional Strategy" IEICE Transaction on Information and Systems. E80-D. 1176-1182 (1997)
-
[Publications] 鈴木晃: "SCCS動作式に対するunfold変換によるLTSモデルの効率的構成法" 信学技報. COMP96-47. 93-100 (1997)
-
[Publications] 平手孝: "診断テスト生成に基づくラベル付遷移システムのグラフィカル・デバッガ" 信学技報. COMP97-12. 25-32 (1997)