1997 Fiscal Year Annual Research Report
機動強震アレイ観測のための軽量小型強震計の制作と観測・解析マニュアルの作成
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07558056
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
工藤 一嘉 東京大学, 地震研究所, 助教授 (50012935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 知孝 京都大学, 防災研究所, 助手 (80211762)
森田 祐一 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30220073)
笹谷 勉 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10002148)
入倉 孝次郎 京都大学, 防災研究所, 教授 (10027253)
南 忠夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (10012923)
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Keywords | 機動観測 / 軽量小型強震計 / アレイ観測 / 広帯域高ダイナミックレンジ / 強震動伝播 / 表層地質 |
Research Abstract |
本研究は,大地震直後あるいは地震発生が危惧された時点で速やかに強震観測が実現されることを目標として,機動性を確保するための諸条件を勘案し,適切な観測機器の開発と観測方法の改善を主眼とした.平成7年度において各種現有機器の比較検討結果をもとに,開発する機動強震観測のための仕様目標を決定し,一部試作を含めた検討を行った.平成8年度では試作品の試験結果を検討するとともに,製品化が可能な仕様を決定し,センサー部と記録部(テ-タロガー)を用意した.開発した機器の主な特徴は,センサーは電力供給を必要としない動電型の加速度計で,150cm/sの大地震動から微動まで,周波数帯域は15秒から100Hzまでを観測範囲とする.また,ロガーは24ビットA/D変換器を用い,記録の実質精度として130dB以上が実現され,しかも消費電力が少ないため,電池による長時間観測が可能となった.本研究計画の最終年度にあたる本年度は,これら開発した機器を実際の観測に適用して,幾つかの改善を行った.遠地地震の観測を通じてこれまで開発されている長周期専用の地震計と比較して,周期20秒程度までは本製品に遜色がないことを確認した.強震観測のみならず,微動観測への適用を通じて地下構造調査の試験観測をおこなった.使用例として国内だけでなく,海外(ギリシャ,米国)でも観測の実績を得た.また,強震観測は連続観測でなく地震時のみに記録するが,測定にかかわる地震の判定について数値実験を含む検討を行い実用方法を提案した.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Kudo,K. and S.Kataoka: "A dense strong motion array observation in Kushiro city for evaluating the effects of surface geology on seismic motion" Proc.Eleventh Proc.Eleventh World Conf.Earthq.Eng.,paper No.1630 (CD-ROM). (1996)
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[Publications] 中村洋光・工藤一嘉: "伊豆半島東方沖群発地震のsource-controlled fmax" 第2回都市直下地震災害総合シンポジウム論文集. 77-80 (1997)
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[Publications] Irikura,K., T.Iwata, H.Sekiguchi, et al.: "Lesson from the 1995 Hyogo-Ken Nanbu earthquake : Why were such destructive motions generated to buildings?" J.Nat.Disas.Sci.17-2. (1997)
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[Publications] M.Furumura, T.Sasatani, and T.Furumura: "Generation of Basin-Induced Surface Waves Observed in the Tokachi Basin, Hokkaido, Japan" J.Phys.Earth. Vol.45,No.4. 287-305 (1997)
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[Publications] 南雲秀樹・笹谷努・古村美津子 他: "軟弱地盤の地震波増幅特性-北海道上ノ国町-" 地震2. 50. 157-172 (1997)
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[Publications] Iwata,T., K.Hatayama, H.Kawase, et al.: "Array observation of aftershocks of the 1995 Hyogoken-nambu earthquake at Higashinada ward, Kobe city" J.Natural Disas.Sci.16. 41-48 (1995)
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[Publications] Sekiguchi,H., K.Irikura, T.Iwata, et al.: "Determination of the location of faulting beneath Kobe during the 1995 Hygo-ken Nanbu, Japan, earthquake from near-source particle motion" Geophys.Res.Lett.23. 387-390 (1996)
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[Publications] Kagawa,T., K.Irikura, and I.Yokoi: "Restoring clipped records of nearfield strong ground motion during the 1995 Hyogo-ken nanbu (Kobe), Japan, Earthquake" J.Natural Disaster Science. Vol.18,No.1. (1996)