1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07558071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
神田 幸則 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (40016845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 俊彦 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (30234090)
鷹尾 良行 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (60206711)
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Keywords | He生成断面積 / He集積法 / 中性子線量計 / 微量He原子測定装置 / ホウ素 / 超高真空 |
Research Abstract |
平成7年度は、装置設計に重点を置いた。本研究の完遂には、試料溶融の際に放出される多量の水素系バックグラウンドガスを除去し、バックグラウンド値で、10^6He atomsを達成し、その範囲までの測定感度を有する微量He原子測定装置が必要である。そこで、既存の装置を改良し、更にHeに対する感度の高い微量He原子測定装置を得ることを第一番目の研究の目標とした。極高真空を達成できる真空排気装置と、Heに対し高い感度を有し、且つHeのパルスによる測定の可能な質量分析計が必要となった。以下に研究実績を列記する。 1.質量に対する高い分解能を有し、アウトガス放出の少ない質量分析計の機種選定を行った。また、質量分析計は、パルス測定に十分な波高値を持つ信号を生成する。 2.極高真空度を達成するための排気装置(ポンプ)の選択を行った。 3.上記2つの機器を用いて、現有の微量He原子測定装置に改良を加え、高感度ヘリウム測定装置(仮称)の開発を行った。更に、装置の真空容器のコンダクタンス及び表面からのガス放出率(表面処理及び工作法を検討した。)を改善する設計、製作を実施した。装置全体の容積は、現有のものよりも更に小型になるように設計した。 4.中性子線量計用のモニタ試料の構造を設計検討した。 5.高感度ヘリウム測定装置の感度較正方法について3種類の方法を検討し、較正用装置の設計を行った。その結果、現在、主に使用している希釈法を使用し、較正装置の改良により対応可能であると考えられる。 今後は、装置真空度と、設計値との比較を含め性能評価実験を行う。また、高分解能質量分析計でバックグラウンドガス分析を実施する。
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