1995 Fiscal Year Annual Research Report
ピコメータ精度計測システムを使った蛋白分子間相互作用の解析法
Project/Area Number |
07558096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上村 慎治 東京大学, 教養学部, 助教授 (90177585)
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Keywords | 光学顕微鏡計測 / 分子間力 / 生物物理学 / 生体分子 / ピコメーター計測 / ナノメーター計測 |
Research Abstract |
平成7年度の研究計画に従った装置の基本的な設計および試作装置の製作を行った.これまで当研究室にて開発試用し,機械的な振動に対して安定であることが確かめられている水平式の光学顕微鏡(位相差顕微鏡,および暗視野照明顕微鏡の2方式)を使い,照明光学系の試作を中心に行った.半導体励起のYAGレーザーは,現在,極めて安定した輝度の製品が入手可能になっており,その安定性は安定化電源を使用したハロゲンランプに相当する.照明光学系を工夫することにより,輝度が3-4桁高い拡大像を得ることができ,この点でも従来の光学顕微鏡を使ったナノメーター精度の位置計測法の精度を1-2桁あげることが理論的に可能と見積もられる.実験はサブミクロン精度のマイクロマニピュレータ装置に固定したガラス微小針の変位をこの装置で計測する系で行った.ナノメーターの精度で接近させた2本の微小針の間の静電的な反発力を計測することができ,本研究の目的である分子間の相互作用力の計測に応用できる可能性が十分高いことがわかった.
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