1996 Fiscal Year Annual Research Report
ランダムプライマーを用いたPCR法による細胞特異的遺伝子同定の高効率化
Project/Area Number |
07558104
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Section | 試験 |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
遠山 正彌 大阪大学, 医学部, 教授 (40028593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今泉 和則 田辺製薬株式会社, 応用生化学研究所, 研究員
和中 明生 福島県立医科大学, 生体情報伝達研究所, 教授 (90210989)
塩坂 貞夫 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (90127233)
高木 勉 大阪大学, 医学部・寄附講座, 客員助教授 (10252686)
島田 昌一 大阪大学, 医学部, 助教授 (20216063)
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Keywords | 遺伝子クローニング / ランダムプライマー / ディファレンシャルディスプレイ |
Research Abstract |
我々はランダムプライマーを用いてDifferential Display法を改良し、効率化及び簡便化をはかってきた。これらの方法を用いて神経の発生、分化、細胞死に関する遺伝子のスクリーニングを行った結果、上頚神経節で神経成長因子を枯渇させたときに起こるプログラム細胞死の系では新規蛋白DP5を、ジャービルの一過性虚血後の細胞死を起こす系ではセリンプロテアーゼ阻害剤のSPI-3を、embryonal carcinoma P19 cellをレチノイ酸で神経細胞に分化させる系では、新規の膜蛋白LIG-1の遺伝子を単離してきた。 その中で、LIG-1は1091のアミノ酸よりなり、細胞外は794個のアミノ酸からなり15個のロイシンリッチリピート構造、3個の免疫グロブリン様のドメインと7箇所の糖鎖結合可能部位を有していた。また、ノーザンブロット解析によりLIG-1は主に脳に発現していることが明らかとなった。さらに、in situハイブリダイゼーション法により、詳しい細胞内局在を調べると、Bergmann glia細胞や嗅球の神経線維層など限られた領域に限局して発現していた。これらの特徴から考えて、LIG-1はある種のグリア細胞において接着分子や受容体として機能し、神経、グリア細胞の分化、発達、神経細胞の機能維持などの働きを有しているのではないかと考えられた。 以上の結果より我々が改良したランダムプライマーのみを用いるDifferential Display法は微量のmRNAを検出するのに最適な方法であると考えた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Taguchi,A.et al.: "Molecular cloning of novel leucine-rich repeat proteins and their expression in the developing moue nervous system" Mol.Brain Res.35. 31-41 (1996)
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[Publications] Tsuda,M.et al.,: "Induction of SPI-3 mRNA,a serine protease inhibitor in gerbil hippocampus after transient forebrain ischemia" Mol.Brain Res.35. 314-318 (1996)
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[Publications] Matsumoto,K.et al.,: "L3,a novel murine LIM-homeodomain transcription factor expressed in the ventral telencephalon and the mesenchyme surrounding the oral cavity" Neuroscience Letter. 204. 113-116 (1996)
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[Publications] Suzuki,Y et al.,: "Efficient isolation of differentially expressed genes by means of a newly established method,′ESD′" Nucleic Acid Research. 24. 797-799 (1996)
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[Publications] Ishii,N.et al.,: "Induced expression of NLRR-3 mRNA after cortical brain injury in mouse" Mol.Brain Research. (in press).