1995 Fiscal Year Annual Research Report
耐故障実時間処理を支援する大規模並列システムの基本ソフトウェアの開発
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07558153
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Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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| Research Institution | The University of Electro-Communications |
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Principal Investigator |
清水 謙多郎 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (80178970)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田胡 和哉 日本アイ, ビー・エム株式会社・東京基礎研究所, 主任研究員
中山 泰一 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (70251709)
張 勇兵 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手
芦原 評 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00242347)
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| Keywords | 並列処理 / 分散処理 / 超並列計算機 / 実時間処理 / フォールトトレラント / マイクロカーネル |
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| Research Abstract |
1.大規模並列システムにおける大域実時間スケジューリングについて、様々な方針を検討し、それらをシミュレーションを用いて性能評価した。シミュレーションについては、プロセッサ間の通信コストやタスクの切替え時間などを加味し、できるだけ現実に近い条件でシミュレーションを行うことを目指した。タスクの割当て方針については、投機的実行方針が、従来の入札方針や重点依頼方針に比べ、広範なシステム負荷レベルで、良い性能を示すという結果を得た。
2.耐故障性を加味したスケジューリング方針については、当初の研究計画に従い、従来の技術の調査を行った。その結果、従来の方針は、負荷レベルなどを考慮した形で、十分な冗長性を生かしていないことが明らかとなった。今後、この問題に対処するための新しい方針を開発していく予定である。
3.本研究の目指す基本ソフトウェアの開発にあたり、まず、本年度は基本的なプロセス管理機構を設計・実装した。特に,実時間処理の適したマイクロカーネルとサーバの連携、サーバの構成法について検討し、実働するシステムを構築して、その有効性を示した。その成果はすでに3編の査読付き論文に発表しており、また開発したソフトウェアはインターネットで公開している。
4.メモリ管理、ファイル管理なお、オペレーティングシステムを構成する他の部分についても、基本的な設計はすでに終えており、システム開発に関しては、初年度の研究計画を十分満足する成果を得ている。現在、実時間処理の様々な応用に対応できるような、柔軟なオペレーティングシステム構成法として、軽量オブジェクトの集合体としてスケジューラ等を実現する試みを行っている。また、実時間処理に適した資源管理について、今後検討を進め、実装を行っていく予定である。
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[Publications] 岡坂 史紀: "Act8オペレーティングシステムにおけるサーバ開発の枠組み" 電子情報通信学会論文誌B-I. J79-B-I,4(発行予定). (1996)
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[Publications] 岡坂 史紀: "A Server Framework in Act8 Operating System" Proceedings of Multimedia JAPAN′96. (発行予定). (1996)
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[Publications] X.Jia: "Atomic Accesses to Replicated Files in Reliable Distributed File Systems" International Journal of Computer Systems, Science & Engineering. (発行予定). (1996)
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[Publications] R.C.Betini: "Flow Control and Routing Algorithms in WAPSN" Computer Communications. 18,5. 345-356 (1995)
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[Publications] 岡坂 史紀: "ユーザプログラムとカーネルの協調に基づくスレッドの設計と実現" 情報処理学会論文誌. 36,4. 913-924 (1995)
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[Publications] Y.Zhang: "A Performance Comparison of Adaptive and Static Load Balancing in Heterogeneous Distributed Systems" Proceedings of 28th IEEE Annual Simulation Symposium. 332-340 (1995)
