1996 Fiscal Year Annual Research Report
無線電話を利用した遠隔地の炭酸ガス交換量計測モニタリングシステム開発
Project/Area Number |
07558194
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Section | 試験 |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
青木 正敏 東京農工大学, 農学部, 教授 (60081569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三枝 信子 資源環境技術総合研究所, 環境影調査部, 研究員
秀島 好昭 北海道開発局, 開発土木研究所・農業開発部, 室長
清野 豁 農林水産省, 農業環境技術研究所・気象管理科, 科長
鈴木 義則 九州大学, 農学部, 教授 (70081495)
伊豆田 猛 東京農工大学, 農学部, 助手 (20212946)
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Keywords | 携帯電話 / データ通信 / 二酸化炭素フラックス / 無人計測システム / モニタリングネットワーク / 熱収支ボ-エン比法 / オンラインデータ集録 / DC発電装置 |
Research Abstract |
1.測定地点の群落上における上下のサンプルガスを一定時間毎に自動的に切り替え、これを高分解能CO2/H2O分析計に流入させる装置を、(有)メテオ電子計測の協力を得て開発した。この装置には、サンプルガスの切替機能とともに、高精度でCO2/H2O分析計からの上下濃度差信号を計算処理し、上側のサンプルガス濃度と上下濃度差の電圧出力を切れ目なく発生させる機能もある。さらに、CO2ゼロおよびスパンチェックを自動的に行う機能もある。この装置によって、CO2フラックス計測に必要な上下濃度差信号を切れ目なくデータロガーに供給できることになり、CO2フラックス長期自動的モニタリングのシステム化が完成した。 2.一日1回行った高分解能CO2/H2O分析計のCO2ゼロおよびスパンチェック時のゼロ値およびスパン値をもとに、その日の全データのゼロおよびスパン補正を施す処理ソフト開発を行った。また、回収した炭酸ガス交換量計測データの演算処理ソフト開発も行った。これにより、データ回収後、すぐに計算処理とCRT上への作図が可能になった。この作図処理ソフトにより、データの良否点検およびセンサ故障点検が容易にできるようになった。 3.各研究機関が各地点でのシステムの運用試験を担当し、モニタリングネットを形成した。構築したモニタリングシステムを運用試験した。特に、北海道2地点および府中の1地点については、80〜150日間づつの炭酸ガス交換量を連続測定した。これによって、システムのハード的、ソフト的な問題点を解決し、改良を重ねた。 5.以上は、アナログ式の携帯電話を利用したモニタリングシステムであるが、デジタル携帯電話を利用したモニタリングシステムについても検討・製作した。 6.各測定地点での炭酸ガス交換量等を明らかにし、相互比較した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Aoki: "A data aquisition system for evapotranspiration measurement in remote fields using mobile telephone and small DC generator" J.Agric.Meteorology(Japan). 48(5)(印刷中). (1997)
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[Publications] M.Aoki: "A model to estimate transition of soil moisture tension in crop fields" J.Agric.Meteorology(Japan). 48(5)(印刷中). (1997)
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[Publications] M.Aoki: "Estimation of Bowen ratio by dimatic factors" Proceedings of ASAE International Conference on Evapotranspiration & Irrigation Scheduling,Nov.1996,San Antonio,Texas,U.S.A.341-346 (1996)
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[Publications] Y.Hideshima: "Regional network of irrigation scheduling information" Proceedings of ASAE International Conference on Evapotranspiration & Irrigation Scheduling,Nov.1996,San Antonio,Texas,U.S.A.716-721 (1996)
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[Publications] N.Saigusa: "Seasonal Change in CO_2 and H_2O exchenge between glassland and atmosphere" Annales Geophysicae. 14. 342-350 (1996)
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[Publications] 三枝信子: "陸上生態系の微年象解折" 日本生態学会誌. 47(3)(印刷中). (1997)