1995 Fiscal Year Annual Research Report
半導体検出器を用いた水中の温室効果気体分析装置の試作研究
Project/Area Number |
07558197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大田 啓一 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (80022250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 郁彦 センサーテック株式会社, 開発主任研究員
寺井 久慈 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (10023855)
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Keywords | 気体分析装置 / 水中温室効果気体 / 半導体検出器 |
Research Abstract |
水中の温室効果気体分析装置は、試料導入部、気体分離部、検出部、データ処理部の4部分に分けて製作した。 試料導入部は、海水リザーバーとコールドトラップならびに検量管から成り、海水から排除された気体成分は、トラップされ、濃縮された後に脱着されて、分離部に導入される。検量管は標準ガスと大気試料の直接導入のために設けられている。 気体分離部は、温度調節されていて、分離カラムは40度恒温に保たれている。カラムは当初活性炭充填カラムを使用したが、テーリングを生ずるなど、分離能において問題があることがわかったので、これをモレキュラーシ-ブプロットカラムに置き換えた。また気体の分離には、純空気よりも窒素のほうが優れていることが明らかになったので、キャリアーガスとして窒素を使用するように仕様を変更した。 検出部は、半導体素子を使用して、これをアルミブロックに埋め込んで温度調節する。検出最適温度は、42度であることがわかったので、この温度で恒温を保つ。キャリアーガスを空気から窒素に変更したことにともない、検出器直前に酸素導入管を設け、窒素と酸素の混合比率が4:1となるように流量調節弁を配置した。 データ処理部としては、既存のクロマトパック(島津社製)を使用した。 試料導入部と気体分離部の接続を現在行っているが、水中気体をヘッドスペース法によって分離部に導入することは可能であり、野外での試験的使用に供している。
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