1995 Fiscal Year Annual Research Report
神経特異的転写因子導入による神経細胞形質転換の神経変性疾患への応用-ドパミン受容体の発現スイッチの臨床応用-
Project/Area Number |
07558233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡澤 均 東京大学, 医学部(医), 助手 (50261996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 博司 東京大学, 大阪大学・細胞生体工学センター, 教授 (00208589)
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Keywords | ドパミン受容体 / POU転写因子 / ニューロン / 分化 / アポトーシス / 発現調節 |
Research Abstract |
1)ヒトドパミン受容体DIA遺伝子の転写調節についての解析を行なった。CATアッセチより、線条体において発現するPOU転写因子Brn-4の調節を受ける領域がMetの蒸留-871〜-471の間に存在することが、明らかになった。この部分にはBrn-4がDNAに結合するためのコンセンサス配列が2ヵ所含まれており、ゲルシフト法によって実際GST・Brn-4隔合タンパクがこれらのコンセンサス配列に結合することを確認した。さらにBrn-4とDIA受容体が共に線条体の同一な神経細胞に発現していることを in situ ハイブリダイゼーション法により観察した。これらの事実は生体内においてDIA受容体の遺伝子発現をBrn-4がポジティブに制御していることを示している。また-1733〜-1643にはサイレンサー領域が存在することを同様に確認した。現在サイレンサー結合タンパクの解析を急いでいる。今後これらの知見を用いて神経細胞形質転換を試みたい。 神経細胞特異的遺伝子を調節する転写因子が、細胞の生存に対してどのように関与しうるかについても検討した。胚性腫瘍細胞P19は転写因子であるレチノイン酸受容体(RARs)の作用により、神経細胞へと分化するが、この過程においてアポトーシスにおちいる細胞の存在することを確認し報告した。(J Cell Biol, Vol 132, pl-14, 1996)
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Research Products
(1 results)