1995 Fiscal Year Annual Research Report
一般情報処理教育のためのマルチプラットホーム・ビジュアル・プログラミング環境
Project/Area Number |
07558267
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
都倉 信樹 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (10029423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安留 誠吾 大阪大学, 情報処理教育センター, 助手 (50252721)
齊藤 明紀 大阪大学, 情報処理教育センター, 講師 (20235021)
辻野 嘉宏 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20172009)
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Keywords | 一般情報処理教育 / マルチプラットホーム / ビジュアル・プログラミング言語 / GUI / 統合環境 / アルゴリズムの可視化 |
Research Abstract |
本研究では,計算機の専門家でないユーザに対するソフトウェアの必須条件である良好なGUI(Graphical User Interface)をもつ一般情報処理教育用のプログラミング環境を設計し,開発することを目的としている.本環境は,OSなどのシステムを学生に見せない統合環境であり,ビジュアル・プログラミングを採用することで,教育者にも学生にも単純でわかりやすいプログラミング環境を提供する.また,複数の計算機で稼働するように移植性を高めたマルチプラットホーム設計とする.専門家教育へ進む者に対しては,本環境からCのソース・プログラムが生成できることで,専門家教育への橋渡しを可能にする。 平成7年度においては,次のような結果を得た. 1.本環境のようなGUI(Graphical User Interface)を持つシステムは,一般に移植が困難である。UNIX X Window System,MS Windows 3.1に対して,この問題点を解決するマルチプラットホーム技術を開発した.この技術は本環境以外にも利用され,その有効性が確認された. 2.単純でわかりやすいビジュアル・プログラミング言語を設計した.この言語はオブジェクト指向パラダイムに基づいている. 3.単純でわかりやすいグラフィクス機能を設計した.本機能は一般情報処理教育において教育効果を高めるのに有効であると考えられる. 4.以上の設計に基づき,UNIXワークステーション上で,本環境の試行を行っている.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 隅田清彦,山本義一,辻野嘉宏,都倉信樹: "ウインドウシステム間の違いを吸収するライブラリの実現について" 情報処理学会第51回全国大会講演論文集. 5. 19-20 (1995)