1996 Fiscal Year Annual Research Report
成人の外国語音声聴取能力のデータベース化とこの能力を補償する受聴システムの研究
Project/Area Number |
07558270
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
中山 和男 山形大学, 教育学部, 助教授 (10180431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三崎 正之 松下電器産業, マルチメディア開発センター音響グループ, 主任技師(研究職)
冨田 かおる 山形大学, 人文学部, 助教授 (00227620)
中西 達也 山形大学, 教育学部, 助教授 (10217771)
山口 常夫 山形大学, 教育学部, 助教授 (80146745)
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Keywords | 強調処理 / 第1音節 / 聴取特性 / 特徴抽出能力 / 無音区間 / 聴覚情報処理 / 音韻識別能力 / 実時間処理 |
Research Abstract |
今年度に行った研究によって得られた新たな知見等の成果の概要は次の通りである。 I.成人の音声聴取能力の研究 (1)成人の外国語(英語)音声聴取能力の測定方法として,音声識別能力検査,無音区間検知閾値測定検査,実時間処理可能な刺激長測定検査を開発し,大学生を被験者にして測定を行った。 (2)音韻識別能力検査結果については,発達的変化としての音韻識別能力の低下とその後の経過という言語習得理論の観点からの考察を行い,成人でも新たな音韻識別能力を習得することが可能であると結論した。 (3)無音区間検知閾値検査については最大投射の直後に無音区間が認められる刺激に限定して測定を行い,その結果を構文解析理論にも言及しながら考察を行った。 (4)より客観的に被験者の聴覚情報処理能力を測定できる手法を考案した。 II.受聴システムの研究 受聴システムによる補聴学習のための音声の音圧レベル,時間軸伸張の区間・程度,振幅の増幅の区間・程度などのパラミターを決定した。 III.データベース化の研究 成人の外国語音声聴取能力検査結果のデータベース化の方法及び公開方法について検討した。研究代表者のホームページ上に公開する予定である。 今後の研究の展開に関する計画は次の通りである。 (1)特に無音区間検知閾値測定検査,実時間処理可能な刺激長測定検査について,現在多用されている英語のリスニング試験との関係についてさらに研究を進め,外国語(英語)リスニング能力測定のための標準的な検査バッテリ-としての認定を受けるべく,学会などに働きかける。 (2)予備実験を通じて考案した新たな手法により,外国語の聴覚情報処理能力の測定を行うことでより客観的なデータを得て,日本人成人学習者用受聴システムのパラミターをより厳密に特定する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 中山和男: "聴者の観点からの発話の時間的変数再考" 2要因(発話速度・発話単位)配置計画法による英語教材のリスナビリティ公式の研究. 73-92 (1997)
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[Publications] 中山和男,冨田かおる他: "調音速度・発話単位長を2要因とした英語教材のリスナビリティ公式の研究" 2要因(発話速度・発話単位)配置計画法による英語教材のリスナビリティ公式の研究. 1-24 (1997)
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[Publications] 中山和男: "成人外国語学習者の音声聴取能力について" 日本教育心理学会第38回講演論文集. 399-399 (1996)
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[Publications] 中山和男: "日本人の英語音声に対する聴知覚特性の補償" 日本音響学会平成8年度秋期研究発表会講演論文集. 1. 435-436 (1996)
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[Publications] 中山和男: "無音区間検知法による外国語リスニング能力の定量的測定" 日本教育心理学会第37回講演論文集. 225-225 (1996)
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[Publications] 中山和男: "外国語の聴覚的記憶容量の測定,音声聴取能力検査法としての無音区間検知およびs処理時間軸伸長音声が聴知覚に及ぼす高価についての考察" 外国語(英語)音声の時間軸制御による新しいリスニング教育・学習システムの開発研究. 119-190 (1995)