1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07559010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
箱嶋 敏雄 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00164773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 常行 理学電機株式会社, 研究開発部, 研究員
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Keywords | X線結晶学 / 構造生物学 / 生物物理学 / X線発生装置 / 検出器 |
Research Abstract |
高真空を実現するターボポンプ、オイルシール部のオイル溜の形状変更及びメカニカルシールを装備した超高輝度X線発生装置を設置した。ターゲットの直径は250mmで、9000rpmの回転数を実現するとき、負荷に対する輝度は35kW/mm^2までに高めることが可能である。光源の焦点寸法を0.1mm(0.1mmx1.0mm)とし、第一ミラーを垂直に、第二ミラーを水平に配置した光学系を設置し、Heチャンバーへ収めた。また、300mmx300mmの面積をもつイメージングプレート(IP)を採用した検出器を開発した。これは従来の汎用されていたIPの2.25倍の受光面をもつ。ベルト上に張り付けられた2枚のIPは、一方が平面状となり受光するとき、他方は円筒状となり回転軸上のレーザ光源と検出器で強度が読みとられる。この新しい方式での1枚のIPの読みとり時間は3分であった。リゾチーム結晶で行った種々の予備実験では、結晶とIPフィルム間の距離は100mmとしたとき、分解能の測定限界は今回の測定システムでは1.66Å、従来型では2.0Åとなっている。もっとも大きい差はR(merge)に現れた。今回のシステムが4.5%であるのに対して、従来型は7.7%であった。従来型の露光時間を長く(2-3倍)して、両者の強度を同程度にして測定の完全性(completeness)を同一にしてもこのR(merge)の差はなくならなかった。
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