• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

明治期九州におけるプロテスタンティズムの伝播と受容

Research Project

Project/Area Number 07610032
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

坂井 信生  九州大学, 文学部, 教授 (90067794)

Keywords九州伝道 / 聖公会 / 改革派 / メンジスト派 / ル-テル派 / バプテスト派 / 組合派 / 神学教育
Research Abstract

1.本研究は明治期九州におけるプロテスタント・キリスト教の伝播と受容に関するものである。すなわち、新しい宗教体系であるプロテスタント・キリスト教が、明治期九州において、どのように伝播され、またどのような階層に受容されたか、が本研究の課題である。
2.聖公会、改革派およびメソジスト派は、禁教令撤廃後(1873年)に、本格的伝道活動に入り、まず長崎市中に教会を設立し、ついで神学クラスを設けて日本人伝道師を養成、そして長崎を拠点に九州全域に対する伝道に着手するのである。後発のル-テル派は佐賀を、バプテスト派は福岡を拠点に選び、神学クラスを設置して九州伝道を開始する。組合派は京都を拠点に九州伝道をはじめる。
3.これらの諸教派の九州伝道は、鹿児島、熊本、福岡といった九州の主要都市を主たる対象としている。都市地域は多くの人口が集中におり、農村部と比較して、相対的に新しい京都体系に開かれているからである。その際に、英語教育を主体とする私塾、学校を設立して伝道の一助とする傾向が多分にみられる。その中のいくつかは今日にいたるまで存続している。
4.プロテスタント・キリスト今日の明治期九州における受容層は、何よりも都市部の知的個人ということができる。とりわけ、学校関係者、青年そして学生が中心であることは注目されよう、日本におけるプロテスタントが知識層の宗教であるとの特質は、すでに明治期九州においても顕著に観察されるのである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 坂井信生: "明治期九州におけるプロテスタントの伝播と受容" 人間科学. 3号(未定). (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi