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1995 Fiscal Year Annual Research Report

東アジア宗教絵画の自然表現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07610054
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

須藤 弘敏  弘前大学, 人文学部, 助教授 (70124592)

Keywords仏教絵画 / 山水 / 東アジア
Research Abstract

今年度は、まず当該研究に関わる基礎資料の収集につとめた。既存の写真資料の整理分析を行い、それらの画像データとしての入力加工を行った。次に、研究においてきわめて重要な意味を持つ仏教絵画数点を京都国立博物館等で数回にわたり調査し、その結果得られた情報を整理検討しつつある。
上記の作業の結果、現時点で明確になった問題として、中世日本の仏教絵画における山水花木描写の重要性があげられる。それらは、仏教説話や僧伝などの単なる背景として描かれているのではなく、画面全体がになわされている宗教的機能を最もよく果たすモティーフにほかならない。このことは、奈良時代から鎌倉時代にかけての日本の仏教絵画の自然表現の変遷を検証し、さらに同種のモティーフを唐宋や高麗の仏教絵画に求めて比較検討した結果得られた知見である。
こうした点は、研究の申請に当たって予想したことではあるが、実際に個別の作例を丹念に検討した結果、さらに多くの付随する問題が存在することをも知らしめてくれた。それらの問題を次年度に検討するために、今後は文献資料やテキストの分析、さらに種々の事情で調査が遅れている作例の調査を重ね、より問題を掘り下げると同時に、垂迹画や山水画など他のジャンルにも視野を広げて研究を進めていきたいと考えている。
また、技術的な問題としては写真資料のコンピュータ上における画像処理をさらに試み、美術史研究における情報処理技術の実用化を進めていきたい。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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