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1996 Fiscal Year Annual Research Report

視覚決定過程における統計的特性

Research Project

Project/Area Number 07610069
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

石口 彰  お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (10184508)

Keywords視覚 / 統計的効率 / 信号検出理論 / 両眼立体視 / 運動位相差 / 構造復元 / 空間認知
Research Abstract

本研究は、視覚系の様々なレベル(初期過程から高次過程まで)における視覚検出課題や視覚識別課題において、最適な決定を下す理想観察者と実際の観察者の知覚能力を比較し、効率という観点から視覚系の決定過程の特性を検討するものである。
まず、統計的に最適な決定を下す理想観察者(ideal observer)の信号検出能力を定式化する。理想的観察者のもつ信号検出能力の指標d_i'は、基本的には物理的な信号・ノイズ比(SNR)であり、それは様々な知覚課題によって異なった値を持つ。この指標d_i'が、人間の視覚系の信号検出能力d'と比較される。本研究ではこの手法を利用することにより、比較的低次な「ランダムドットによる形態の識別」や「運動の位相識別」から「光点運動による構造復元」やオブジェクト中心座標系における「3次元対称構造検出」など高次過程まで、様々な段階からの出力をもとにした、視覚決定過程の統計的特性を検討することを目的としている。
本年度の研究成果は、以下の通りである。
(1)ランダムドットシネマトグラム(RDC)を用いた、運動位相の識別に関する効率の測定。組み込まれるガウスノイズは、運動光点の位相に関するノイズである。日本心理学会60回大会(平成8年9月)
(2)RDCを用いた、交差する運動刺激の位相差検出に関する効率の測定。組み込まれるガウスノイズは、運動光点の位相に関するノイズである。日本心理学会61回大会(平性9年9月)発表予定
(3)ランダムドットステレオグラム(RDS)を用いた、奥行き方向に重なり合う2枚の平面の識別に関する効率の測定。この結果と、隣り合う2枚の平面の識別実験の結果とを比較した。組み込まれるカウスノイズは、両眼視差に関するノイズである。日本心理学会60回大会(平成8年9月)発表
(4)運動光点から剛体構造の復元に関し、2種の剛体、および剛体と非剛体の識別に関する効率の測定。組み込まれるガウスノイズは、運動光点の位置に関するノイズである。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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