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1996 Fiscal Year Annual Research Report

空間的注意の視覚情報処理への介入過程の解析

Research Project

Project/Area Number 07610083
Research InstitutionFukushima Medical College

Principal Investigator

岩崎 祥一  福島県立医科大学, 医学部・心理学, 教授 (90117656)

Keywords空間的注意 / 干渉効果 / 意識
Research Abstract

今年度は、能動的注意の効果を可能な限り純粋に取り出して実験する予定であったが、その予備実験の過程で興味深い観察結果を得たので、急遽実験内容を変更して、この実験を行った。その現象とは、+で構成された9×9のマトリックスのノイズ刺激の中に埋もれたターゲット("/"または"\")が、能動的に注意を向けると、数秒で消失するというものである。凝視点を置き、左右に2つのマトリックスを配置し、その中央に2つの同一のターゲットを提示し、凝視点の上の矢印により注意を左右いずれかのターゲットに向けるように被験者に教示をして、ターゲットの消失までの時間と、消失した側を答えさせたところ、実際に注意を向けた側が向けなかった側よりも消えやすいことが見出された。これは、これまでに報告されたことのない新しい発見であると思って、急遽予定を変更してこの実験を行ったわけである。しかし、その後の文献の調査で、すでに1961年にSmith氏が同様の観察を報告していた。ただし、彼の報告は主観的な観察に留まっており、組織的に実験を行った研究者は他にいないようである。そこで、この現象についてさらに観察を続ける意味があると考え、より迅速に消失が起こるように提示条件を工夫して、現在追加実験を行っているところである。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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