1996 Fiscal Year Annual Research Report
開眼手術後における視運動系による歩行活動の発生・成立過程に関する実験心理学的研究
Project/Area Number |
07610088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hirosaki Gakuin University |
Principal Investigator |
佐々木 正晴 弘前学院大学, 文学部, 教授 (60178663)
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Keywords | 先天性白内障 / 開眼手術 / 視覚の形成 / 形の知覚 / 奥行視 / 歩行行動 / 視覚と触覚 |
Research Abstract |
4人の開眼受術者To M、Ka M、Ya K、Ha Tについて歩行活動ならびにそれを支える下位機能の形成実験を行った。 1.開眼受術者To Mについて (1)眼による"深みの知覚"が成立していないために、歩行の際、下り階段の発見が困難であった。駅や公園において下り階段を発見するためにどのような手がかりを抽出するかについてデータを集積した。 (2)遠方対象を捉えるときの眼球運動をEGO法によって測定した。対象の提示距離を遠方にすると不随意的な眼球運動が現れてくる。 2.開眼受術者Ka Mについて (1)2つの対象の"遠近知覚"は対象の提示距離によってその知覚様相が変化する。 (2)歩行の際、場所によって視覚あるいは触覚のいずれかに依拠する 3.開眼受術者Ya Kについて (1)先天性難聴を伴うYa Kは、移動の際に当初歩行が困難で、寝た姿勢のまま移動していたが、立った姿勢で見る課題を行うと立位が可能になり、他者の支えがあれば立って歩くことができるようになった。 4.開眼受術者Ha Tについて (1)先天性難聴を伴うHa Tは歩行は可能だが、眼による日用品の同定が困難であった。色彩課題、形課題の順序を踏むと、徐々に日用品の同定ができるようになった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 佐々木正晴: "開眼手術後における形の識別活動とその内的システム" 発達心理学研究. 7・2. 180-189 (1996)
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[Publications] 佐々木正晴: "視覚障害者用ガイドロボットの心理学的評価" 感覚代行シンポジウム. 22. 91-97 (1996)
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[Publications] 佐々木正晴: "ソナーベース歩行ガイドロボットとその心理学的評価" テレビ学技報. 20・46. 79-84 (1996)