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1996 Fiscal Year Annual Research Report

人生移行期におえる自己同一性の確立.統合化に関する研究-援助プログラムを中心として-

Research Project

Project/Area Number 07610105
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

早坂 浩志  東北大学, 文学部, 講師 (00261553)

Keywords自己同一性 / 青年期 / 生涯発達
Research Abstract

1.青年後期における自己同一性の確立と対人関係との関係を明らかにすることを目的に、大学生約300名を対象にした質問紙調査を実施した。その知見の概要は以下のとおりである。
(1)大学生の自己同一性のあり方は、他者から認められているかどうか、良好な人間関係が保たれているかどうかということと密接な関係がある。
(2)大学生は、自己同一性を確立すると同時に社会適応能力を身につける時期として青年期を認識してる。しかし、自己同一性の確立の欲求、自信を与えてくれる集団の希求は強い一方で、そうした自己確立について問題を共有できる場がないことに不満を抱いている。
2.成人移行期の自己同一性の確立を促進する教育プログラムの開発を目的に、質問紙調査の知見とカウンセリングの学習法をもとにしたグループ・セミナーを実施し、その効果について検討した。セミナー参加者は31名で、主に病院、保健所、学校等で援助・教育活動に従事する30代〜40代の女性から成っていた。セミナーは約2カ月間隔で5回実施した。知見の概要は以下のとおりである。
(1)大学生では職業的アイデンティティを中核とした自己同一性と適応能力の確立が彼らの課題であった。一方、セミナーに参加した成人期の職業をもつ女性では職業的アイデンティティと家庭人としてのアイデンティティをいかに未来に向けて統合していくかが問題になっていた。
(2)実施したグループ・セミナーは参加者にとってそうした自己同一性をめぐる問題を整理していく一つの場と機能していた。セッション後に行われた小グループでの討議において、問題を共有する他者の理解をとおして自己理解が促進されていた。また、そうした体験を繰り返したことが効果的であった。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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