1996 Fiscal Year Annual Research Report
マス・オ-ディエンス概念の再検討-多メディア化との関連で
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07610164
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
竹下 俊郎 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (20163397)
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Keywords | 受け手研究 / マスメディア / ニューメディア / CATV / 多チャンネル化 / テレビ視聴 / 高度情報化 |
Research Abstract |
平成8年度は、千葉県佐倉市と四街道市をサービスエリアとする(株)東関東ケーブルテレビ296(以下CATV296と略記する)に協力を依頼し受け手調査を実施した。 CATV296のエリアを調査地点に選んだ理由は次の2点である。第1に、加入率がホームパスの36%(佐倉市の場合)という数字は全国のケーブルテレビ施設の中でも有数の高さであり、その意味で営業的に成功したケーブルテレビの部類に入る。したがって、日本におけるケーブルテレビ普及の先行事例とみなすにふさわしいと考えたこと。第2に、(株)博報堂が1992年7月にCATV296の加入者およびサービスエリアの非加入者の両方に対して調査を実施しており、今回、そのデータを借用することができた。したがってアグリゲートなレベルではあるが、ケーブル加入者の視聴行動の時系列的な比較が可能だということがあった。 調査の概要は以下のとおりである。 ・調査対象 CATV296に92年7月以前から加入している16〜63歳の男女(博報堂調査と比較可能な条件として設定)。標本の抽出方法は、まず、92年7月以前からの加入世帯のリストから対象世帯を無作為抽出し、さらに世帯訪問時に16〜63歳に該当する家族構成員の数を調べ、そのうち1名を無作為に抽出するというものである。 ・標本数 500 ・調査時期 1996年8月24日(土)〜9月8日(日) ・調査方法 訪問留置法 ・有効回答数 401(有効回答率 80.2%) 調査知見については、研究成果報告で詳述する。
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