1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07610169
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 康行 新潟大学, 人文学部, 助教授 (40170790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 アジオ 新潟大学, 人文学部, 教授 (60120862)
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Keywords | 沖縄 / 基層文化 / 村落 / 文化変容 |
Research Abstract |
調査は沖縄本島の1カ所と先島諸島のひとつの離島に合計2カ所でおこなった。調査は、初年度ということもあって、基本的な資料の収集に努め、若干の聞き取り調査をおこなった。 先島諸島のなかでは日本最西端の与那国町をフィールドに選んだが、これまでの与那国島調査にしても古くからあった村がフィールドとして設定され伝統文化の調査研究がなされてきた。これは、沖縄諸島を日本文化の古層を残す地域として想定されてきたためである。本研究は、これまでの研究の視点を反省し、与那国島のなかで昭和初期に移住定着した比較的新しい地区を調査地として選び、社会文化の変容をとらえることにした。こうした調査方法を選択することによって、歴史的過程を通して変わりにくいものと変わりやすいものとを区別することができ、伝統文化の根強さとその現代への適応について把握することができる。さらに、現在日本本土から若者のみならず年輩者が移住してきているが、彼らは総じて自分の生き方に理念を抱いており、それゆえに住みよい地域づくりに取り組んでいる。彼らが既に相当数定量しており、一定の発言力を有してきていることから、彼らの地域づくりについて今後注目してゆく必要がある。 他方、沖縄本島では読谷村長浜地区を対象にして、基本的資料の収集と村落構造を中心にして、村落の領域や先祖祭祀、年中行事の儀礼などの調査を若干おこなった。今後は、これらが歴史的にいかなる変容を遂げてきているのかを中心に見てゆき、歴史的過程を通して変わりにくいものと変わりやすいものとを区別することにしたい。そうして、伝統文化の根強さとその現代への適応について把握することに努める予定である。
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