Research Abstract |
本研究の全体の目的は,(1)受験生の大学選択・志願行動の実態,(2)各大学の入試多様化戦略の実状を分析すると同時に,(3)スクール・カラーなどに基づいた大学個性化,及びそれを反映した入試多様化のあり方を考察することによって,18歳人口減少期における大学改革のあり方を,とくに大学入試との絡みで明らかにすることである。この目的に則して,3年けいかくの2年目に当たる本年度は,以下の作業を行った。 (2)については,昭和52年度以降の私立大学の入試教科目をデータ化したが,それに基づき本年度は,とくに18歳人口減少期における入試教科目の削減化傾向の実態を めた。 また,(3)については,各大学の就職先などのデータを集め,歴史的にスクール・カラーのあり方を解析し,現在,論文化を進めている最中である。 加えて,本研究全体の理論編を構成する一助として,これまでの入試研究の総括的レビューを行い,その結果は,「大学入試センターの機構と研究紹介」(『大学進学研究』NO.100)として発表した。 なおこの研究を進める上で,旅費は(2)調査の裏付け,および(39に関する資料収集,本研究のための情報交換等のために用いた。また。図書費は(1),(2)に関する理論枠の構成,(3)に関連する各種資料の蓄積のために,謝金,消耗品は以上の資料の整理のために用いた。
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