1997 Fiscal Year Annual Research Report
18歳人口減少期における入試多様化、大学改革と受験生の大学選択のあり方に関する研究
Project/Area Number |
07610303
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Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
岩田 弘三 大学入試センター, 研究開発部, 助手 (70176551)
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Keywords | 大学選択 / 入試教科目 / 理科離れ / スクール・カラー |
Research Abstract |
本研究の全体目的は、(1)受験生の大学選択・志願行動の実態、(2)各大学の入試多様化戦略の実状を分析すると同時に、(3)スクール・カラーなどに基づいた大学個性化、及びそれを反映した入試多様化のあり方を考察することによって、18歳人口減少期における大学改革のあり方を、とくに大学入試との絡みで明らかにすることである。この目的に則して、3年計画の最終年度に当たる本年度は、以下の作業を行った。 (1)については、とくに「理科離れ」との関連を中心に分析を行い、「理科離れ」とは、いかなる減少であったのかを総合的に考察した。その成果は、「理工系人材養成をめぐる問題」(『通史 日本の科学技術<国際期1980-1995>)に掲載予定である。 (2)については、昨年度に,昭和52年度以降の私立大学の入試教科目をデータ化したが、それに基づき本年度は、とくに18歳人口減少期における入試教科目の削減化傾向の実態を纏め、それを論文化した。 (3)については、戦前期の各大学生の卒業動向を、大学成績別に分析し、歴史的にスクール・カラーのあり方を解析し、現在、投稿中である。 また、本年度は、以上を纏めて、研究成果報告書を作成した。 なおこの研究を進める上で、図書費はこれまでの成果を纏め、研究成果報告書作成を行う上での補足資料として、消耗品はそれら資料の整理のために用いた。
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