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1995 Fiscal Year Annual Research Report

話者が筆をとる時-住民参加による民族誌作成の実践的研究

Research Project

Project/Area Number 07610314
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionYamaguchi Prefectural University

Principal Investigator

安渓 遊地  山口女子大学, 国際文化学部, 教授 (50149027)

Keywords地域研究 / 沖縄 / 西^^<イリ>表^^<オモテ>島 / 地域史 / 民族誌 / 民俗誌 / アクション・リサーチ
Research Abstract

1995年度は、沖縄西表島の西部の星^^<ほし>立^^<たて>集落を中心に研究をおこなった。この集落は、古くからの在来集落でありながら、まとまった記録がほとんど作成されてこなかった。星立集落の民俗や方言の記録づくりに意欲をもつ住民の方(与那国茂一氏)との共同作業に着手した。1回目の滞在で下訂正・増補し、追加執筆すべき項目を確認していった。2回目の滞在は、集落の最大の祭である節祭に合せて計画し、執筆部分の多くをしめている節祭の実際を参与観察した。
初年度は、400字づめ原稿用紙150枚分の一応の下原稿をつくりあげることができた。次年度にむけて、西表島在住者を中心とする地域研究会である「西表をほりおこす会」のメンバーに協力を依頼して内容を検討中である。注と索引等を作成して、テキストの詳しい分析や祖納集落などとの民族誌の比較検討は次年度の課題である。
節祭の準備等をお手伝いしている時に、村びとと思われたのか、島外の写真家が私の作業をしている姿の写真を撮ったが、撮影の許可を求める言葉はなく、自己紹介もなかった。民族や行事の記録にあたって、その主体である島の人々を尊重する姿勢が必要であることを改めて痛感させられるエピソードであったが、祭の後の反省会では、取材をどこまで許可するかについてかなり激しいやりとりがあり、「記録」とそれにともなう「攪乱」についてのガイドライン作りのアイデアを求められた。地域にかかわることの光と影といった視点で、次年度にむけて思索を深めていきたいと思う。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 安渓遊地・貴子: "島からのことづて(1)-南のはて波照間島から" 屋久島の雑誌・生命の島. 35号. 49-58 (1995)

  • [Publications] 安渓遊地・貴子: "島からのことづて(2)-お金がいらなかったあのころ" 屋久島の雑誌・生命の島. 36号. 46-53 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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