1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07610409
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Research Institution | Iwaki Junior College |
Principal Investigator |
北澤 京美 (山崎 京美) いわき短期大学, 幼児教育科, 助教授 (60221652)
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Keywords | 縄文時代 / 動物遺存体 / 文献データベース / 遺存体データベース |
Research Abstract |
本研究は、考古学において動物遺存体の研究をする際に必要となる基礎的資料として、1)遺跡出土の動物遺存体情報データベースの作成・成果報告書の刊行、および2)骨格図の画像データベース作成と実用化への検討を目的として行った。当初は1)2)とも行う計画で研究開始したが、今年度は当該研究の最終年度にあたり、成果報告書を刊行しなければならないことから、1)2)両方のデータベースを作成することは困難と判断した。そのため、2)の画像データベースは、今後の継続研究としてさらに骨格標本を収集・作製し、かつ動物学研究者との連携を計りながら、行っていくことにした。動物遺存体のデータベースは時代を縄文時代に限定して行っているが、今年度はこれまで収集した文献以外に、不足していた文献の収集およびデータの入力を行った。また、これら登録作業と並行して、項目の検討やデータベースの活用について研究協力者と討議し、利用しやすいデータベースについて検討を行った。また、登録したデータは各地の研究協力者に依頼して、内容をチェックしてもらい、二重のチェックを行った。ただし、このチェック作業は全国を対象にはできていない。このようにして、現時点で文献データベースでは1089件、遺存体データベースでは1293件を登録した。なお、これらデータベースには、平成3年度の科学研究費奨励研究(A)の研究成果として収集した、北海道・東北地方の494件のデータも含まれている。このような経過をたどったが、今回は予算の関係から全データを成果報告書に掲載することは不可能なことから、1995年以前の文献を対象に約800件の遺跡に絞って成果報告書を作成することにした。なお、今回掲載できなかったデータや不足データについては、本研究終了後も研究協力者の協力を得ながら、本報告書刊行後、時を置かずに公開型データベースとして公表していく予定である。
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