画像処理システムを導入した銅鐸のデータベースの構築

1996 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07610410
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: Tokyo National Museum
• Principal Investigator: 井上 洋一 東京国立博物館, 学芸部考古課, 先史室長 (60176451)
• Keywords: 銅鐸 / データベース / 画像処理システム

Research Abstract

平成8年度の研究計画を1、徹底した銅鐸の所在調査。2、それぞれの銅鐸に関する文献・写真検索。3、写真撮影・実測図の作成。4、1・2・3のデータ入力、というように揚げ、研究を進めてきた。
研究計画の1・2については、各都道府県ならびに市町村の教育委員会・埋蔵文化財センターなどに協力を仰ぎ、銅鐸分布域の約三分の二の資料について整理を完了した。昨年度に引き続き、今年度も銅鐸の所在調査に力をいれてきたが、その結果、これまでに学界に知られていなかった銅鐸を新たに2個,発見することができた。現在、その出土地ならびに来歴などについての確認作業を継続中である。
研究計画3については、各方面から御協力をいただき、新たに5個体分の銅鐸の写真実測を行った。現在、その資料化に努めているが、この結果、正確な実測図を作成することができたとともに、これらの埋納状況を復元することが可能となった。
研究計画4については、Macintosh画像処理システムを活用し、それぞれの銅鐸の写真・実測図および各データの入力作業を進行中である。
以上、現在までのところ順調に銅鐸のデータが蓄積されている。