利尻・礼文島とモネロン島における先史文化の比較考古学的研究

1996 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07610414
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: History Museum of Hokkaido
• Principal Investigator: 野村 崇 北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸部長 (40113469)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 平川 善祥 北海道開拓記念館, 企画部, 企画調整課長 (00132837)
• Keywords: 利尻島遺跡 / 礼文島遺跡 / モネロン島遺跡 / モネロン島における考古学的遺跡

Research Abstract

1.利尻・礼文島において、戦後に刊行された先史時代遺跡発掘報告書の収集を行ない、それに基づく遺跡分布図、遺跡地各表の作成を昨年に引続いて継続し、完成させた。
2.利尻・礼文島およびモネロン島の先史時代遺物や関連情報を所持している埼玉県立自然史博物館、利尻町立博物館、礼文町郷土資料館、明治大学考古学博物館、社団法人全国樺太連盟、富良野市郷土資料館らの所蔵関連資料を調査し、3島における遺跡の年代や継続期間に関連する資料の収集を行なった。
3.礼文島の重兵衛沢、上泊、香深井など東北部の遺跡分布調査と、利尻島の利尻町、利尻富士町全域にわたる遺跡分布調査を行ない、前記1)の分布図に補充した。
4.モネロン島の先史時代遺跡について、1930年代に始まる発掘調査から、現在に至る考古学的成果を細大もらさず収録した考古学的報告書、S:V.ゴルブノフ・M:M:プロコフィエフ著『モネロン島における考古学的遺跡』1994年(150頁)を入手したので、その翻訳を行ない、約3分の2を完成させた。残りは、平成9年度中に行なう予定である。
5.以上、本年度の調査・研究から得られたデータを分析・検討し、総括を行なった。