1995 Fiscal Year Annual Research Report
中世小説と散逸物語の関連についての研究(『風葉和歌集』所載の物語を中心として)
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07610431
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Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
勝俣 隆 長崎大学, 教育学部, 助教授 (70141934)
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| Keywords | 中世小説 / 散逸物語 / 風葉和歌集 / 物語 / 御伽草子 / 室町物語 / 擬古物語 / 校合 |
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| Research Abstract |
平成七年度においては、五月一日から十月三十一日までは、東京大学文学部国文学研究室で内地研究員として研究に従事したので、その立場を最大限活用し、東京大学(文学部国文学研究室[御巫文庫・その他]・文学部図書室[本居文庫]・総合図書館[霞亭文庫・青洲文庫・その他]・史料編纂所)が所蔵する膨大な中世小説関係の写本・版本・奈良絵本・絵巻類の調査を行った。その結果、当該の中世小説の作品を中心に、関連のある作品を含めて、国文学研究資料館等がまだ調査を行っていないもので、『国文学研究資料館蔵マイクロ資料目録』を通しては、複写できないものについて、複写を依頼し、本文の収集を行った。その過程で、遊び紙の起源を彷彿とさせる奈良絵本に出逢い、遊び紙の発生について、新たな知見を得た。また、『室町時代物語類現存本簡明目録』に未掲載の伝本も見つけた。また、東京大学の研究室や図書館が所蔵する中世小説と散逸物語に関する図書・雑誌を調査し、本研究に必要な部分については、複写を行った。
東京大学の各図書館や研究室以外では、東京大学の図書館の閉館日や研究室の閉室日を利用して、また、内地研究後の十二月や二月の出張時に、国会図書館や都立中央図書館、国立公文書館等で、中世小説・散逸物語関係の諸本調査・複写以来・資料収集を行った。
これらの収集した諸本の本文・研究図書・論文については、現在、整理・考察を行っている段階である。なお、今年度は、内地研究中に東京大学を離れることが出来なかったので、東京中心の調査になった。東京以外の当該作品の諸本調査は来年度以降行う予定である。
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