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1996 Fiscal Year Annual Research Report

中世英文学におけるボッカッチョの影響と「フィロストラト」のコンコーダンス作成

Research Project

Project/Area Number 07610464
Research InstitutionTOYOHASHI UNIVERSITY OF TECHNOLOGY

Principal Investigator

西村 政人  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (30164594)

Keywordsフィロストラト / コンコーダンス / 脚韻語 / チョーサー / ボッカッチョ / トロイラス / クリセイデ / 中世英語
Research Abstract

平成7年度に『フィロストラト』のコンコーダンスを編集した。これは総ページ数789の1巻本である。平成8年度は同じ作品の脚韻コンコーダンスを作成した。このコンコーダンスは総頁数は471の1巻本であり、脚韻語要素を見出し語にあげて、この作品の中の脚韻語を引くことができるようになっている。付録として脚韻語のアルファベット順リスト、脚韻語の頻度順リスト、脚韻語要素の頻度順リストおよび脚韻語の逆引きリストをつけてある。この二冊のコンコーダンスは、『フィロストラト』とチョーサーの『トロイラスとクリセイデ』の比較研究はもちろんのこと、これまで日本でなされてこなかった『フィロストラト』研究のための有益な道具を研究者に提供できたという点で意義がある。
裏面の11で示した最初の論文は、コンコーダンス作成の問題点などを扱っている。二番目の論文は脚韻コンコーダンスを利用して、『フィロストラト』の脚韻語の特色を論じている。
今後はこの業績をもとにして三つの研究を進行させていく予定である。最初は上であげた二つの作品に現れる登場人物の比較を行う予定である。チョーサーとボッカッチョの描いたトライラス、クリセイデ、およびパンダロス像を明らかにしたい。二番目は『フィロストラト』の統語論の研究をまとめあげたい。このふたつはすでに進行中である。最後に『フィロストラト』の翻訳と語彙解説(Glossary)の編集である。これらの研究は、中世英文学がイタリア文学、特にボッカッチョからどのような影響を受けたかを明らかにするためいには必要不可欠なものである。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] Masahito Nishimura: "A Concordance to Filostrato" 西日本言語学会誌 NIDABA. 25. 207-212 (1996)

  • [Publications] 西村政人: "『フィロストラト』の脚韻コンコーダンスと脚韻語の特色" 西日本言語学会誌 NIDABA. 26. 115-123 (1997)

  • [Publications] Masahito Nishimura: "A Concordance to Filostrato" Toyohashi University of Technology, 789 (1996)

  • [Publications] Masahito Nishimura: "A Rhyme Concordance to I1 Filostrato" Toyohashi University of Technology, 471 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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