1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07610494
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
澤田 肇 広島大学, 総合科学部, 助教授 (60235471)
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Keywords | フランス語 / 教育 / CAI / CALL / マルチメディア / コンピュータ |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本の大学におけるフランス語教育のためのCAI(Computer Assisted Instruction)教材を開発することである。これに必要なコンピューター式と基本的なソフトウェアー及び図書を購入し、オーサリングシステムと言われるテキスト、音声、動画、静止画を組み合わせて一つのソフトウェアーを構築する方法論を研究してきた。この研究の具体的な応用として、(1)分野別の学習素材を構築するためにマッキントッシュ上で動作するHyperCardというソフトによる教材作成,(2)総合<電子>教材用にMacromedia Directorというソフトによる教材作成と準備している。(1)についてはすでに<国名学習スタック>、<はじめ君の冒険スタック>など、音声・イラスト・テキストなどをリンクさせてフランス語での国名や都市名を効果的に学習する教材やインタラクティヴな読解教材を完成させた。これは平成8年度の広島大学での授業に用い、改良を加えたうえで公開する予定である。(2)についてはフランス語の学習項目・素材・配分を検討し、教材作成のためのデータを収集し続けるとともに、順次写真の画像及びビデオの動画を編集し、コンピュータ用データに加工する作業も行っている。しかし単に教材を開発するだけでなく、CALL(Computer Assisted Language Learning)授業において、コンピュータが主役になるのではなく、学生により自主的かつ活発に授業に参加させることを可能とする、その結果としてより効果的にフランス語を習得できる条件をもたらす教育ソフトはどのようなものであり、いかなる教授法が望まれるかについても同時に検討しなくてはならない。この点についても論文発表の準備を進めている。
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