1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07610519
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Research Institution | KONAN WOMEN'S UNIVERSITY |
Principal Investigator |
杉浦 茂夫 甲南女子大学, 文学部, 教授 (10098452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐 基文 甲南女子大学, 文学部, 講師 (90268516)
梅原 大輔 甲南女子大学, 文学部, 助教授 (70232907)
中井 珠子 白百合女子大学, 文学部, 教授 (60169414)
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Keywords | 時制と相 / 意味論的含意 / 語用論的含意 / 動詞アスペクトに根ざす含意 / 完了と未完了 / 進行と非進行 / 半過去 |
Research Abstract |
われわれは、平成4年からこの課題に取り組んでいるが、平成6年までの3年間を資料編作成の期間に充て、各種の文体から選んだ資料(原典とその翻訳書)を対象に英語とフランス語の過去を表す動詞形式の比較研究のために、対応する例文を収集してきた。その結果を利用して、平成7年から理論的考察を開始し、まず英語学とフランス語学の分野における先行研究のいくつかを取り上げて比較研究のための用語や概念の整理を行った。先行研究における用語の使用法はさまざまで、同一の用語が異なる概念を表したり、同一の概念に異なる用語が充てられている場合が多い。本年度は、本研究の最終年度で、従来の研究の結果を総括して発表するための準備に専念し、次のような事項を検討した。 (1)提示の方法。提示の順序を、発表の順序とは独立させ、読者の便をはかることにした。 (2)追加した事項。英語とフランス語の過去を表す動詞形式についての整理として、下記の事項を追加した。a)意味論的含意と語閉論的含意.b)動詞アスペクトに根ざす含意.c)ReichenbachのSRE表示。d)フランス語と英語の動詞時制についての概観e)完了的過去と未完了的過去f)半過去g)進行 (3)研究全体のまとめとして3つの点を明らかにした。
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