1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07630036
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山本 潔 信州大学, 教育学部, 教授 (60013017)
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Keywords | 労使関係 / 労働組合 / 労働争議 / 労働調査 |
Research Abstract |
平成7年度の、この科学研究費の決定を知らされたのが、10月末であったため、以下の諸点にしぼって仕事を進めた。 1 戦後日本の労使関係史の全体像を明らかにするための第一歩として、従来、筆者がこの点に関連して執筆してきた、手書きの草稿類等をワープロ入力した。そして、この過程で、戦後労使関係史を全体として把握するための分析用具を明らかにし、時期区分をおこなった。すなわち、I生産管理(1945・10-46・5)、II労働争議(1946・5-50・6)、III団体交渉(1950・6-60・12)、IV労使協議(1960・12-80・2)、V労使懇談(1980・2-94)である。 2 戦後、日本の労使関係の実態解明のために実施されてきた諸調査をリスト・アップし、それらの諸調査を、戦後日本における労使関係を、労使間のイッシユ-の展開という観点から整理することが可能であるか否か、という視点から検討した。上記1が、労使関係の態様、およびその時期的展開という観点からの考察であるのにたいして、労使間のイッシユ-の展開という観点もまた、労使関係史の全体像を明らかにするために、必要不可欠だからである。 3 高萩炭鉱・東宝映画・日本製鋼等の労使関係当事者からのヒィアリング・テープをダビングし、またテープを翻訳して、保存をはかると同時に、近く印刷して研究者の利用可能とするための準備を進めている。
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