1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07630045
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Research Institution | KAGOSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
皆村 武一 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (00041103)
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Keywords | パプア・ニューギニア / 伝統社会 / 人口構成 / 人口移動 / 市場経済の発展 |
Research Abstract |
発展途上諸国における統計資料は不完全かつ不十分である。1975年に独立したパプア・ニューギニアの場合にも例外ではない。パプア・ニューギニア共和国はニューギニア島の東半分を占める新しい国であるが、ニューギニア島の住民は世界で最も遅れて西洋諸国の文明と接触したといわれている。そのため、現在でもニューギニア固有の社会経済構造、文化等が広範に存在し、伝統社会の典型をなしており、文化人類学、社会学、民俗・民族学の研究の対象となっている。筆者は経済学の立場から、パプア・ニューギニアの経済社会構造の変容過程について研究を進めている。当該研究期間中には、国勢調査(ナショナル・センサス)結果にもとづいて、人口構成、人口移動。賃金、市場(貨幣)経済の発展、輸出入の推移等、実態経済の構造的把握に努めることにした。統計分析の結果によると、パプア・ニューギニアでも、政府の積極的な近代化政策によって、伝統社会の構造が崩れ、農村から都市部へ人口流出が続き、新たな経済社会問題を生みだしつつあることが明らかにされた。
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[Publications] 皆村 武一: "『ザ・タイムズ』にみる幕末維新" 中央公論社, 214 (1998)
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[Publications] 皆村 武一: "戦後日本の形成と発展-占領と改革の比較研究-" 日本経済評論社, 533 (1995)