1995 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本における巨大鉱業の経営史的研究 -三菱財閥形成史との関連において-
Project/Area Number |
07630115
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
畠山 秀樹 追手門学院大学, 経営学部, 教授 (40128343)
|
Keywords | 銅 / 銅鉱業 / 銅輸出 / 電気精錬 / 財閥 / 三菱 / 巨大鉱業経営 / 1910年代 |
Research Abstract |
平成7年度においては、最大の課題として現地における史料収集を研究課題のもとに行いつつ、その整理・分析を行ない、研究成果の一部を論文の形で発表できる段階にまで発展させることができた。ただし、後掲のごとく、論文が大部のものとなったため、半分に割らざるをえず、後半部分は、6月中に刊行予定となっている。同論文では、我国最大の総合型鉱業経営として成立した三菱の事例がとりあげられており、銅市場のなかで三菱が占めた地位と、戦略的な行動を明らかにされたと考えている。とりわけ、従来の産銅大手の産出量推計方法に関する根本的な問題提起は、三菱の事例研究と対比することにより鮮明なものとなった。また、三菱の事例からは電気精錬の中央製錬所のもつ特異な意義が浮き彫りにされたと考えている。
|