1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07640068
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
太田 雅己 東海大学, 理学部, 教授 (40025490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 邦明 東海大学, 理学部, 助教授 (20201759)
土井 誠 東海大学, 理学部, 助教授 (20049729)
田中 実 東海大学, 理学部, 教授 (10112773)
草場 公邦 東海大学, 理学部, 教授 (20087076)
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Keywords | 代数曲線 / モジュラー曲線 / エタール・コホモロジー群 / 保型形式 / p-進ホッジ構造 / 一般ヤコビ多様体 |
Research Abstract |
代数曲線,特に楕円モジュラー曲線の塔に付随する"大きな"p-進エタール・コモホロジー群の研究を行った. 素数pと正整数N(pXN)を固定し,モジュラー曲線の塔{X^1(Np^γ)}(γ=1、2、……)を考える.昨年迄の研究により、これに付随するパラボリック・コモホロジー群の通常部分が良いp-進ホッジ構造をもつ事がわかっていた.即ち,この群に自然なp-進ホッジfiltrationが入り,それをA-進カスプ形式の言葉で記述することができ,"特殊化社塑像による個々のレヴェル,重さをもつコモホロジ群のp-進ホッジ構造が取り出せる事を示した。 この研究の自然な継続,発展として開曲線の族{X_11(Np^γ)-{cusps}(γ=1,2,……)のエタノール・コノホロジー群の通常部分のp-進ホッジ構造の研究を開始した.これは上記結果をアイゼンシュタイン級数のp-進族を含む形に拡張する事を目標にしており、応用としてはアーベル対上のアーベル体上のアーベル拡大の具体的構成が見込まれている。未だ理論の全体が構築された訳ではないが,今年度の研究により次の諸点が明らかになった: ・上記コホモロジー群が∧-加群としてうまくcontrolできる事; ・モジュラー形式に関する,異なった重さに対応する"大きな"p-進ヘッケ環の通常部分が重さによらない事: ・モジュラー形式の射影系と∧-進モジュラー形式の間に,カスプ形式の場合と同様の対応がある事; ・一般ヤコビ多様体を用いて,上記コホモロジー群を記述するp-divisible群が構成できる事; 等である.この研究は来年以降も継続して行う. 尚,A. WKilesによりフェルマ-の最終定理が証明されたが,それについての解説的仕事も行った.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 太田雅己: "A. Wilesの仕事" 津田塾大学数学・計算機科学研究所研究所報. 12. 1-20 (1996)
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[Publications] K. Horie, H. Ogura: "On the class graps of imaginaryabelian fields with small corductor." Transaction of the American Mathmatical. 347. 2517-2532 (1995)
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[Publications] K. Horie, M. Horie: "On the 2-class group of cyclotomic fields whose maximal real subfields have odd class numbers." Proceedings of the American Mathematical. 123. 2643-2649 (1995)
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[Publications] 土井誠: "推移確率行列の生成" 第9回日本計算機統計学会シンポジウム論文集. 201-204 (1995)