1997 Fiscal Year Annual Research Report
高エネルギー軽イオン核反応の反対称化分子動力学による研究
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07640395
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
堀内 昶 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60027349)
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Keywords | AMD / 準弾性散乱 / 標的核破砕反応 / △空孔励起 / 重イオン破砕反応 / 中性子過剰核 / 中性子Clripline / クラスター構造 |
Research Abstract |
今年度は本研究計画の最終年度である。本研究計画は高エネルギー軽イオン核反応の二種類の反応過程を反対称化分子動力学(AMDと略称)理論を用いて研究するものである。一つは(P,P′),(P,n),(^3He,t)等の反応に於ける準弾性散乱や△空孔励起等を含む標的核連続状態への反応過程で、他の一つは軽イオン入射による標的核破砕反応である。本研究計画の3年の期間の前半は、上記の二種類の反応過程のうち、前者に重点が置かれ多くの成果を挙げた。今年度を含む後半は、後者の反応過程の研究に重点を置いた。この、軽イオン入射による標的核破砕反応の研究の具体的対象として、標的核の^<12>Cに陽子を入射した場合の破砕反応の研究を、^<14>N(重イオン)を入射した場合と比較する形で行った。重イオン破砕反応との比較をより明確にするために、陽子入射と^<14>N(重イオン)入射に加えて陽子と^<14>Nの中間の質量の^4He核を入射核とした場合の分析をも行って比較した。研究の結果、陽子入射と重イオン入射の破砕反応には大きなナ相違がある場合が存在する事が分かり、その原因も詳しく分析された。これらの成果はPhysical Review C誌の最新号(57巻,1998年)に掲載された。この研究結果は次のような重要な研究の開始を開拓し促進した。それは中性子過剰核の構造の中間エネルギー領域破砕反応を用いた研究である。具体的にはボロンの中性子過剰核の構造を中間エネルギー領域破砕反応を用いて研究する事が開始された。その結果、中性子dripline近傍のボロンはヘリウムとリシウムの中性子過剰核が結合したクラスター構造を持っているとする考えが強く支持されて来ている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Kanada-En'yo: ""Opposite Deformation between Protons and Neutrons in Proton-Rich C Isotopes,"" Physical Review C. 55. 2860-2865 (1997)
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[Publications] A.Dote': ""Antisymmetrized Molecular Dynamics Plus Hartree-Fock Model and its Application to Be Isotopes,"" Physical Review C. 56. 1844-1854 (1997)
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[Publications] H.Takemoto: ""Comparison of Clustering Effect in ^<12>C Fragmentation among p+^<12>C,α+^<12>C and ^<14>N+^<12>C-Excitation of Alpha-Cluster Degrees of Freedom in Nuclear Collisions-" Physical Review C. 57. 811-821 (1998)
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[Publications] H.Horiuchi: ""Structure of Light Exotic Nuclei Studied with AMD Model"" Nuclear Physies A. 616. 394┣D2c┫D2-405┣D2c┫D2 (1997)
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[Publications] H.Horiuchi: ""Clustering in Nuclear Structure and Collisions"" NATO ASI Series B : Physies. 359. 29-51 (1997)
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[Publications] H.Takemoto: ""Fragmentation Reaction Mechanism using AMD Model-alpha clustering effect in ^<12>C fragmentation-"" Ricerca Scientifica ed Educazione Permanente Supplemento. 111. 616-623 (1997)