1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07640401
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野呂 哲夫 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (30164750)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 治隆 京都大学, 理学研究科, 助教授 (30025465)
畑中 吉治 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (50144530)
|
Keywords | 準弾性散乱 / 媒質効果 / 核子-核子散乱振幅 / 相対論的アプローチ / 有効質量 / 偏極分解能 |
Research Abstract |
本年度は、主として本格的実験研究に備えてのハードウェアの開発ならびに総合テストを行った。各開発については以下の結果を得ている。 1データ収集系の整備(坂口) 京大グループにおいて開発されたVMEを用いたデータ収集系が実用の域に達し、核相関測定に必要なハード系を整備を行った。さらに、より高速なデータ転送系の構築を目指して、CAMACを経由しないデータ収集系の開発も順調に進んでいる。 2オンラインモニター系の強化(野呂) データ収集系から計算機ネットワークによってデータをワークステーションに送り、オンラインモニターを行うシステムを完成させ、データ収集能力に影響を与えずに強力・高速な解析を可能にした。従来のVAXによる収集系とVMEを用いた収集系のいずれでも用いることができるため、本研究に限らず、当センターにおける他の実験でも広く用いられている。 3横偏極ビームの供給(畑中) ビームライン偏極度系を整備した。2台のソレノイド磁石を用いての2種の横偏極陽子ビームの加速に成功。両者の偏極度が、予想通りほぼ直行していることを確認した。 以上の開発成果を基にして平成7年夏には縦偏極ビーム、冬には横偏極ビームを用いて相関実験での偏極移行パラメータの測定を実施し、計画した効率での測定ができることを確認した。現在、詳細な解析によってデータの信頼度を確認している段階である。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] T.Noro: "Analyzing Power for s1/2 Proton Knockout Reaction at 392 MeV" Proc.International Nuclear Physics Conference (Beijing). (発表予定).
-
[Publications] 野呂哲夫: "(p,2p)反応による相対論的媒質効果" 原子核研究. (発表予定).