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1995 Fiscal Year Annual Research Report

ニュートリノ質量と大気ニュートリノ

Research Project

Project/Area Number 07640419
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionAomori University

Principal Investigator

緑川 章一  青森大学, 工学部, 助教授 (00265133)

Keywordsニュートリノ / ニュートリノ振動 / ニュートリノ質量 / 大気ニュートリノ
Research Abstract

本研究の目的は,大気ニュートリノ流量の精密計算をおこない,水チェレンコフ光を用いたニュートリノ測定の結果との比較からニュートリノの質量と混合角についてのより詳しい情報を得ることにある。
本年度の研究実施計画は幅広いエネルギースペクトルにわたって大気ニュートリノのモンテカルロ計算をおこないニュートリノ流量の精密な理論値を求めることにあったが,その目的はほぼ達成できたように思われる。我々は,30MeVから3,000GeVの広範囲にわたってニュートリノ流量を理論的に計算することに成功した。我々の方法は,一次宇宙線のデータをインプットに用い宇宙線と大気原子核の衝突による二次粒子の生成,崩壊をモンテカルロ法に基づいてシミュレートするものである。理論計算の確からしさは,ミューオンの流量についての計算値と測定値を比較することによって推定できる。現存のデータと比較した結果から,ニュートリノのエネルギー1GeVから100GeVの間におけるニュートリノ流量の絶対値の大きさに関する計算誤差は精々15パーセント程度であろうと思われる。フレーバーについての比(ν_e+√<ν>)/(ν_μ+√<ν>)については,大部分の計算誤差は分母と分子で相殺されるので,誤差の程度は5パーセント程度であろうと見積もられる。
他の計算との比較を行なったところ,最も大きな原因は一次宇宙線と大気原子核の衝突によるパイ中間子の生成率の評価にあることが明らかになった。入射粒子からそのエネルギーの2割以下をもらって作られるパイ中間子の生成率については実験データが無いので,この問題に関しては未だ最終決着をみるには至っていない。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] M. Honda et al.: "Caluculation of the flux of atmospheric neutrinos" Physical Review D. 52. 4985-5005 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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