1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07640530
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
谷口 美恵子 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10022659)
|
Keywords | 細胞融合 / アクチン / プロトプラスト / 共焦点レーザー顕微鏡 / 高速分子運動 / パルス電場 / 蛍光染色 / 植物 |
Research Abstract |
植物培養細胞プロテプラストを用いて、筋収縮運動に重要な役割を果たしているアクチン線維が、植物細胞ではどのような場所に局在しているのか、特に細胞融合過程においてアクチン線維や微小管の生成消滅が細胞運動、細胞構築、再生機能とどう関わっているのかを高分解能超高圧電子顕微鏡を用いて詳しく調べた結果、電気細胞融合におけるアクチンフィラメントのネットワーク形成過程において興味あるデータを得た。即ち細胞同士が融合する接着面でアクチンフィラメントのリング状線維束の構造形成をとらえた。更にアクチンフィラメント同士を結びつけてネットワーク構築に重要な役割を担っているジョイント分子を見つけた。超高圧電子顕微鏡によるステレオ像の観察、フーリエ解析法によるノイズ除去などコンピュータ三次元画像解析によりアクチンフィラメントを結ぶジョイント分子のサイズ及び形状から見るとミオシン分子のサブフラグメント-1に類似していることがわかった。放射光源を用いたX線顕微鏡を開発し、真空中で水の窓と呼ばれている軟X線波長域で有効なWet Cellを作成し、生きたままのプロトプラストの融合過程を動画像計測した。時分割蛍光法により筋収縮時高速分子運動に関与するTrpの蛍光強度及び蛍光寿命が77K-300Kの温度領域で二相性を示すことを明らかにした。局所的構造変化を捕らえた。リゾチームの超高圧電子線回折像をフーリエ解析してコンピュータ画像解析法を検討した。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] M.TANIGUCHI: "Confocal Microscopy of Electrofusion of Plant Protoplasts and Actin Ring." Prog.Biophys.Mol.Biol.65. 194 (1996)
-
[Publications] A.HIRAI: "Imaging Soft X-ray Microscopy with Zone Plate,in Parallel Use of Optical Microscope for Wet Biospecimens in Air at UVSOR." UVSOR Activity Report. 230-231 (1996)
-
[Publications] T.TANIGUCHI: "Spectroscopic and Dynamic Aspects on Luminescence of Trytophan Powders." J.Elec.Spec.Relat.Phenom.78. 427-430 (1996)
-
[Publications] 谷口美恵子: "超高圧電子顕微鏡による卵白リゾチーム結晶の電子線回折" 生理学研究所年報. 17. (1996)
-
[Publications] M.TANIGUCHI: "Time-Resolved Fluorescence Spectroscopy of Tryptophan Powders." UVSOR Activity Report. (in press). (1997)