1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07640574
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
廣岡 俊彦 九州大学, 理学部, 助教授 (90253393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 勉信 九州大学, 理学部, 助手 (20243884)
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Keywords | ロスビー波 / 自由振動 / 中層大気 / 人工衛星データ / 大気大循環モデル |
Research Abstract |
自由振動ロスビー波は、数日から十数日の固有の周期で西進する、大気中の大規模自由振動波である。今年度は、NASAの上層大気観測衛星UARS搭載の測器ISAMSによる観測データ解析と、主に5日波の励起に関する大気大循環モデル(GCM)を用いた数値実験を行った。得られた成果は以下の通りである。 1 衛星観測データ解析結果 (1)UARS搭載の測器ISAMSによるデータを用いて、5日波と10日波の中間圏における全球的構造を初めて示した。 (2)両波とも、中間圏界面付近で次第に減衰していく特徴が見られたが、それにも拘らず、特に冬半球の10日波は大きな振幅を保持していた。 2 GCMによる数値実験結果 (1)GCM中の5日波と雨量について詳しい解析を行った。その結果、雨量の東西波数1、西進5日周期成分の振幅が大きい時に5日波の振幅が増加し、5日波の振幅と雨量の相関が非常に良いことがわかった。 (2)山岳なし、あるいは一様な地表条件でも5日波は存在し、5日波の励起に関して山岳・海陸分布は重要ではないことがわかった。一方、潜熱の解放過程を排除すると5日波の振幅は極端に小さくなった。
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Research Products
(1 results)