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1995 Fiscal Year Annual Research Report

湖底堆積物の堆積学的解析による佐渡島加茂湖の物質循環システムと環境変化

Research Project

Project/Area Number 07640598
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

立石 雅昭  新潟大学, 理学部, 教授 (00126426)

Keywords湖底堆積物 / 沖積世 / 加茂湖 / 海跡湖 / 物質循環 / 音波探査 / 珪藻 / 花粉
Research Abstract

本年度は両津市及び加茂湖漁協の協力を得て、8月に加茂湖全域にわたって、地質調査所より借用したユニビームを用いた音波探査を実施するとともに、深度測定、底質採泥を実施した。又、新潟県によって94年に行われた湖底ボーリグの50mコア試料を入手し、記載を行った。更に、地質調査所海洋地質部が本年9月に行った湖底ボーリングの際に採取された3地点のパイロットコアを譲り受け、浅層部の試料をソフトX線で撮影、内部の堆積構造の観察・記載を行った。これらの記載に基づき、各試料は粒度分析、化学分析、珪藻分析、花粉分析用に分割した。分割した試料の分析はそれぞれ大学院生や教師層の協力の下に現在、分析を進めている所である。
ユニブームによる音波探査測線とメッシュに切った交点での測深によって加茂湖底の地形が従来より高い精度で明らかになった。
また、これまで、コアの解析から湖底には浮泥が存在すると言われていたが、ユニブームによる音波探査の結果、その存在が否定された。採泥においてメタン臭を発する試料は採取されたが、この腐臭を発する層が湖底下に広く分布するものではないことが明らかになった。これは時期的な影響もある可能性がある。
コア試料には明瞭な縞模様が発達する層準がある。この縞模様はシルトと粘土の粒度の違いを反映したごく薄い層からなる互層であり、生物擾乱もまれである。嫌気的で閉じられた水塊の発達する時期の存在が推定される。
広域火山灰の挟みを期待したが、明瞭な火山灰層は認められず、時間を特定することがかなり困難である。次年度には有機物や化石による^<14>C年代測定を実施する。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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