1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07640716
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
高部 圀彦 静岡大学, 工学部, 教授 (30022239)
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Keywords | 効率的光学分割 / リパーゼ / 不飽和ヘミアセタール / キラル単糖類 / キラルピロリジン類 |
Research Abstract |
酵素法を利用した効率的な光学分割法の開発と医薬品への利用が期待される生理活性糖類合成への応用について検討した。 1、通常の光学分割法では目的とするエナンチオマーの収率は最高でも50%である。そこで、互いに開環平衡にあるアキラルな不飽和ヘミアセタール誘導体のリパーゼを用いた酵素的不斉アセチル化反応についてまず検討した。その結果、極めて高収率(98%以上)でキラルなアセチル化ヘミアセタールを得ることができ、効率的な光学分割を達成することあが可能となった。 2、不飽和O, N-ヘミアセタール誘導体についてもリパーゼによる不斉エステル化反応を行った。しかしこの場合には、通常の条件下では単なる光学分割のみが起こり、光学的にほぼ純粋な光学活性体を得ることができた。そこで、このエネンチオマ-間に平衡を起こさせるために、塩基を存在させる方法についてさまざまな検討を行った。その結果、トリエチルアミン存在下、ノボザイムのような酵素を存在させることによりone-potで収率(99%)よくキラルなアセチル化不飽和ヘミアセタール類の合成に成功した。 得られたキラルなアセチル化不飽和ヘミアセタール誘導体のジヒドロキシル化により、ピロリジン骨格を有する光学活性アザペントースおよびアルカロイドの不斉合成を行った。また、特異な天然糖であるD-アピオースの合成についても検討を加えた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Yoda: "An efficient Asymmetric Functionalization to highly substituted pyrrolidine" Tetrahedron: Asymmetry. 6. 2669-2672 (1995)
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[Publications] H.Yoda: "A short synthetic approach to enantiomerically pure(-)-anisomycine" Heterocycles. 41. 2423-2426 (1995)