1995 Fiscal Year Annual Research Report
3中心ヘリツクスバンドルポルフィリン錯体の合成:人工電子伝達蛋白質
Project/Area Number |
07640763
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
山村 剛士 東京理科大学, 理学部, 助教授 (00114702)
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Keywords | ポルフィリン / α-ヘリックス / de novo合成 / 液相法 / 亜鉛イオン / 鉄イオン / 電子移動 / チトクロームcオキシダーゼ |
Research Abstract |
本研究は,de novoデザインに基づいて,複数の電子電圧部位(亜鉛,鉄,ルテニウムイオン)をペプチド鎖中に埋め込んだ新しいタイプの人工電子伝達タンパク質、{[(GluGluAlaLeuGlu-LysHisGluLysAlaLeuGluLysHisGluLysAlaGly)_4-α,α,α,α-tetraaminophenylporphyrinM(II)]M′(III)M″(III)}^<2+>…4本の両親媒性α-ヘリックスをボルフィリンの上部に持つヘリックスバンドルポルフィリン…を合成することを目ざし,研究期間内にそのメタルフリーベースの合成に成功した。また,これと平行して1本の両親媒性α-ヘリックス(上記と逆行)をポルフィリンの上に持つヘリックスバンドルが可能なポルフィリンの合成にも成功した。これらの化合物は,4本のα-ヘリックスの内側が疎水環境で、この部分にヒスチジンをリガンドする金属結合サイトを有する。下部のポルフィリンとこの金属中心がドナー・アクセプター対を形成する。金属間のスペーサーを選択することによって電子移動経路の検討ができる。更に,親水部はヘリックスの軸に沿ってリジンとグルタミン酸が配列されており,横方向の会合がコントロールされる。尚,これらの化合物の合成の類縁として,チトクロームcオキシダーゼモデルの合成も行なった。
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Research Products
(1 results)