1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07640769
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
枝元 一之 東京工業大学, 理学部, 助教授 (80185123)
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Keywords | 表面化学 / 吸着 / 光電子分光 / 自動イオン化 / 内殻脱励起分光 |
Research Abstract |
気体分子の団体表面への吸着は触媒反応等表面反応の素過程として重要であるため、従来より広く研究が進められている。気体の吸着機構を理解するためには分子-表面混成軌道の様相を解明する必要があるが、従来よりこの目的で利用されている光電子分光法では、スペクトルには下地の準位が大きく重なって観測され、吸着結合軌道のみを抽出することは容易ではない。本研究は、内殻ホール超励起状態が緩和される際の自動イオン化過程により放出される電子を分光することにより、吸着種近傍の電子状態のみを選択的に観測し、表面における二原子分子の吸着機構の解明を目指したものである。 研究として、現在Au(100),Ni(100),Fe(100)単結晶表面の、Ar^+ or Ne^+イオン衝撃+加熱と酸素処理・水素処理を並用した表面清浄化方法の確立と、CO,NO,N_2分子吸着の条件(基板温度、露出圧、露出時間等の制御)の確立を目指して予備的研究を進行中である。 また、内殻脱励起スペクトルの解析を目指して、各種のイオン化状態に対応した局所状態密度の計算方法の開発を行ない、1イオン化状態を終状態とする光電子スペクトルに対しかなりよい近似を得る結果を得た。 実験は真空系、電子分光系の立上げに時間を要したため現在予備実験の段階にある。予備実験が終了ししだい、放射光を用いた内殻脱励起スペクトルの測定に移る予定である。
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