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1995 Fiscal Year Annual Research Report

ショウジョウバエを用いたミトコンドリアの複製の制御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 07640818
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

松浦 悦子  お茶の水女子大学, 理学部, 講師 (00111691)

Keywordsショウジョウバエ / ミトコンドリア伝達 / ミトコンドリアDNA / ヘテロプラズミ-
Research Abstract

ショウジョウバエにおいて人工的に作成したミトコンドリアDNA(mtDNA)ヘテロプラズミ-では、mtDNAの伝達が温度に依存して選択的におこる。この温度依存性は核ゲノムによって支配され、D.melanogasterにDamauritianaのmtDNAを導入したヘテロプラズミ-では、用いたD.melgnogasterの核ゲノムによって選択の温度依存性が異なることがわかっている。本年度は、mtDNAの伝達に関与する核遺伝子を同定することを目的として、D.melanogasterを用いて、温度に依存した選択を支配する因子が存在する染色体の同定を試みた。
まず、D.mauritianaのmtDNAが共存したときにmtDNA伝達の選択の温度依存性が著しく異なるような2系統のD.melanogaster(bw;e^<11>系統、y;bw;st系統)を利用して、第2染色体と第3染色体について、交配によって相互に染色体を置換した系統を作成し、それらにD.mauritianaのmtDNAを導入したヘテロプラズミ-を確立した。これらの染色体置換系統でのヘテロプラズミ-において、置換した染色体が選択温度依存性に及ぼす効果を調べた結果、bw;e^<11>系統の各染色体にはいずれもの温度依存性を変える効果が見られたが、y;bw;st系統タイプの温度依存性はそれぞれの染色体が単独では得られなかった。このことは、ある系統の核ゲノムに特有の温度依存性は、少なくとも第2、第3染色体のそれぞれにコードされる遺伝子産物の協調によって支配されていることを示唆するものである。今後は、第2、第3染色体を同時に置換した系統を用いてこの仮説の検討を行うとともに、X染色体の効果も検討する。さらに、それぞれの染色体領域を限定し、遺伝子の同定へと進める計画である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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