1996 Fiscal Year Annual Research Report
エンドセリンによる下垂体ホルモン分泌調節機構の研究
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07640888
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
上村 晴子 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (00147985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 利春 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (50111901)
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Keywords | エンドセリン / エンドセリン受容体 / 下垂体腺葉 / ゴナドトローフ / 下垂体神経葉 / バソプレシン |
Research Abstract |
1。下垂体腺葉におけるエンドセリン(ET)産生細胞の同定。 前年度、雌ウシガエルの下垂体腺葉ではgonadotrophのみがET-3免疫反応を示すことを見出した。本年度は、(1)二重ラベル免疫電顕法を用い、ET-3はgonadotrophのLHおよびFSHを含む分泌顆粒内でそれらと共存していることを明らかにした。ET-3はgonadotroph自身に作用してLHまたはFSHの分泌に影響を及ぼすのか(autocrine)あるいは、腺葉の他の細胞種に働くのか(paracrine)、今後、明らかにしたい。(2)雌ウシガエルでも非繁殖期にはET-3免疫反応が非常に弱く、雄では繁殖期でも反応が弱い。これらの結果は、特に雌の繁殖期にET-3が何らかの生理的役割を果たしている可能性を示唆する。(3)ラット下垂体では、免疫組織化学およびcell blotting法を行ったが、ET-3免疫陽性細胞は見出せなかった。 2。ET_B受容体の局在。 前年度に作製したET_B受容体の抗体を用いてラット視床下部を調べたところ、終板器官、正中隆起、脳室周囲原側域に陽性反応を示す神経繊維を見出し、これらの繊維がLHRH免疫陽性繊維であることが、同一切片二重染色法により明らかになった。しかしながら、ET_B免疫反応はLHRH免疫陽性の神経細胞体にはみられなかった。ETはET_Bを介してLHRH繊維に影響を及ぼす可能性がある。 3。ET-1のバソブレシン放出に及ぼす影響。 in vitroで、ラット神経葉にET-1を作用させたところ、バソブレシンの分泌が刺激された。しかし、用量〜反応間に一定の規則性が得られなかった。再度、実験する必要がある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Suzuki,Hirohumi: "Distribution of endothelin 3-like immunoreactivity in the gonadotroph of the female bullfrog." Zoological Science. 13(Suppl.). 12- (1996)
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[Publications] Suzuki,Hirohumi: "Distribution of endothelin 3-like immunoreactivity in gonadotrophs of the bullfrog (Rana catesbeiana) pituitary." General and Comparative Endocrinology. (in press). (1997)
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[Publications] Yamamoto,Toshiharu: "Endothelin B receptor-like immunoreactivity is associated with LHRH immunoreactive fibers in the rat hypothalamus." Neuroscience Letters. (in press). (1997)
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[Publications] Uemura,Haruko: "アンギオテンシンと後葉ホルモン" Hormone Frontier in Gynecology. 4(1). 91-102 (1997)